転ばぬ先の杖 - 認知症専門医 長谷川嘉哉のブログ

認知症専門医師 長谷川嘉哉 ドクターズブレイン 長谷川嘉哉

学識経験者って何?

投稿日:2017年5月24日

先回、介護申請を受けつける困った市町村窓口についてご紹介しました。
しかし、それ以上に困っているのが介護認定の結果です。
正直、最近はムチャクチャです。
"何でこの人が要支援に下がるの?"
"逆に、なんで介護度2がついたの?"
自分もケアマネも理解できない介護度が続出しています。

ちなみに介護認定は、介護認定審査会で行われます。
調査員が訪問し、心身状況をチェックをした状況調査
及び主治医意見書に基づくコンピュータ判定で一次判定を行います。
その後、
訪問調査の結果の中の「特記事項」、
主治医意見書の意見に記入したものを加味して二次判定が行われます。
この流れの中には2つの問題点があります。
一つ目は、調査員の質です。訪問調査は、多くは地域のケアマネに委託されますが、
仕事量に比し委託料が安すぎるため、
あまり流行っていない質の低いケアマネが、
売上確保のために行っているケースが増えています。
調査票を取り寄せると、
あまりにお粗末な記載であることも多々あります。
二つ目の問題点は、
介護認定審査会は、保健・医療・福祉の学識経験者5名ほどで構成されていますが
そもそも学識経験者というフレーズが曲者です。
通常、我々のような専門医は含まれません。
認知症や脳血管障害の専門外の一般開業医が中心です。
そこに、経験知識も不明な歯科医、看護婦、介護士が加わります。
まさに、学識経験者とはいえない素人集団です。

結果、間違った介護認定が、利用者さんを苦しめます。
従来の介護サービスが受けられずに生活の質が低下するのです。
時に、生命的危険に苛まれることさえあるのです・・
認定結果に納得できない場合は、不服申し立てをすることができますが
これも、多くは棄却されます。
そのため、1-2カ月我慢して、状態が悪化したとして再度変更申請で対応しています。
認定審査会の学識経験者???には
自身のつける介護度がどれだけ重要なことであるのか
もっと、もっと、もっと、もっと、もっと勉強して取り組んでもらいたいものです。

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カテゴリー:提言

困った困った困った窓口

投稿日:2017年5月22日

開業当時、患者さんのためならば
市町村の窓口にクレームをつけることが結構ありました。
しかし最近は、年を重ねたためか大人しくなっていましたが・・
久々に、電話でお願い(=クレーム?)をさせていただきました。

私が外来で介護認定をつける必要があると判断をした患者さん3名。
通常は、当グループのケアマネに代行申請をお願いするのですが、
3名とも、要支援か要介護が微妙な状態であったため
ご家族に介護申請をお願いしました。
しかし、なんと3名とも市の窓口で
「まだ介護申請は必要ないですね!」といって
申請さえも受け付けてもらえなかったのです。
さすがに3名続いたため、市役所の介護保険課に電話。
担当者は、
「現状では、ご本人さんが介護申請を希望されていませんでしたから・・」
思わず
「認知症の患者さんは、介護サービスを拒否される方が多いのです。
認定後に時間をかけて説得しますので、申請ぐらい受け付けてください」
再び担当者
「介護認定にもそれなりのお金がかかりますから無駄な申請は・・」
思わず頭にきて
「あなたのような出来の悪い公務員の給与のほうがはるかに無駄だ!!」
とは言わずに、
「土岐内科クリニックの患者さんは、黙って受けつけるように!!」と
優しく、優しく、優しく、お願いしました。
過去には、医師である自分が特別障害者手当の対象と判断、
ご家族に、診断書を貰いに行ってもらったところ、
窓口で、"対象外です"と言って断れられたことがありました。
特別障害者の認定は、医師が書いた診断書をもとに
窓口でなく県が判断するのです。
これも優しく、優しく、優しく、お願いしました。

それ以降は、患者さんに手間を取らせないために
当院で診断書関係の書類は用意するようになりました。
考え方を変えると
サービスレベルの低い役所のおかげで
当院のサービス向上につながったわけです。
多少は、感謝しなければいけないのかもしれません。
これからも人には嫌われたくありませんが、
患者さんのためには
ボケやすい役所の人間と
優しく優しく優しく戦わないといけないようです。

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カテゴリー:提言

三姉妹の心配・心配・心配

投稿日:2017年5月19日

忙しく勉強をしながらも大学生活を謳歌している長女と次女・・
よく皆さんから、
「娘さんの彼氏とか気になりませんか?」
と聞かれます。
確かに気になります。
しかし、彼氏の存在が気になるのではなく
彼氏ができて結婚するのか?という心配です。

日本人の平均初婚年齢は、夫が30.7歳 妻が29.0歳。
ものすごい勢いで、晩婚化しています。
その上、50歳まで一度も結婚したことがない人が
男性で4人に1人、女性で7人に1人。
データを見ているだけでも心配になってしまいます。

種族保存の理屈から、近親婚を避けるうえでも
遺伝的に"娘は父親の匂いを嫌う"が普通です。
我が家の三姉妹は、
父親である自分に対しても
とてもフレンドリーです。
これは、嬉しいのですが、
やはり、どこか心配です。

先日も高校時代の男友達と3名で食事
3名の特徴は、25歳で結婚したこと。
自分以外の2人は、すでに子供も全員社会人。
3人が共感したことは、
"早く結婚して良かった"です。

ということで
我が家の娘たちにも
早くパートナーを見つけて
結婚してほしいというのが願いです。
それどころか
フランス人のように
結婚形態にとらわれずに
婚外子でも良いので
子孫を残してもらえれば?
と思っています。

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カテゴリー:家族

ワクワク・・親子で新しいビジネス構築を

投稿日:2017年5月17日

長女は、歯学部に在籍しています。
歯学部は、歯科医抑制のためか
学内での留年率も高く
卒業も難しい。
その上、国試の難易度も上がっているようです。
歯学部に入学して歯科医になれなかった学生が
どうやって生きていくのか不安になりますが・・

そのためか長女も、いつも勉強しています。
勉強している内容も
テキストも、
さらに、学校で削ってきた
歯の模型など、よくわかりません。
アドバイスもできないの点は、歯がゆいのでが、
少し楽しみでもあります。

実は、自分の父親は銀行員でした。
医師になったときは、共通の会話もないため
会話も途切れがちでした。
しかし、開業して手伝ってもらうと
自分にない経験を互いに尊重しあい、
不思議な連帯感が芽生えてきました。
まさに異業種のコラボレーションです。
いまでは、二人でいても
会話が途切れることのない
とても仲の良い親子関係が築かれました。

自分の長女は会話をしていても3人姉妹の中で、
最もビジネスセンスを感じます。
将来は、医師と歯科医という関係で
新しいビジネスが構築できればと
ワクワクしています。
しかしそれ以前に
"お父さんの歯、実験台に提供してね!"の依頼には、
いまだに歯医者が怖い自分としては
少し、躊躇していますが・・・

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カテゴリー:家族

心地良い・・親子で同業

投稿日:2017年5月15日

今年、医学部に入学した次女
毎日、羽を伸ばしているかと思いきや
すごく勉強しています。
自分たちの時代だと
3年生になって初めて勉強した解剖学を
1年生の4月から始めています。
今の時代、1年生から専門を始めないと
とても時間が足りないようです。
そのうえ、毎週月曜日は試験・・
学生以上に、問題を作って採点する
先生方にも同情してしまいたくなります。

考えてみると、28年前の自分達の時代は
C型肝炎はありませんでした。
国家試験レベルではMRIも出題されませんでした。
MRAなどは実用レベルでさえありませんでした。
いまでは血流シンチやPETなどより多彩になっています。
これでは、とても3年生から専門では時間が足りないことも
当然かもしれません。

しかし救いといえば、大学のテキストがわかり易いことです。
自分たちの時代、教授が黒板にもすごい勢いで書いたものを
必死で書き写していいたものでした。
そのうえ分かりにくく、極めて非効率的でした。
今のテキストは、わかりやすく、
さらに解剖学の段階でも、臨床と関連させて説明されています。
正直、自分が見ても勉強になるほどです。

そんな時、次女が"神経の走行がわかりにくい"とのこと、
少し、先輩風を吹かせて教えてやると
"分かりやすい"とのこと。
やはり、本当に理解している専門家は
"難しいことを簡単に説明できるのです"
親子で、同じ道に進み、会話ができる・・
これって、とっても心地良いものです。

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カテゴリー:家族