三つ子の魂、百まで

人間の脳細胞の数はどの程度か知っていますか?答えは約180億個です。 

驚くべき事に、この数は出生時にもほぼ同じ数が存在します。

出生後、神経細胞は樹状突起を伸ばし、複雑なネットワークを形成し、約3歳には基本構造は完成すると言われています。

いわゆる「三つ子の魂、百までとは」医学的にも正しいものなのです。

物心ついてから、人間は自分でモノを考え行動していると考えがちですが、実はその基礎は3歳までに掲載されたネットワークを使っているのです。

それでは3歳までは誰がネットワークを作るのでしょう。

両親始めとする周りの人間が話しかけ、オムツを替え、食事を与えるといった育児を通じて形成されます。

やはり3歳までの育児は大事なのです。

認知症の「行動・心理症状(BPSD)」

 認知症が進行すると先回の中核症状だけでなく、感情的な変化や精神病的な言動が出現してきます。介護者が悩まされる症状です。このような症状を中核症状に対して「行動・心理症状(BPSD)」と呼びます。従来の周辺症状と同じ意味です。BPSDには、幻覚、妄想、徘徊、人格変化、暴力行為などがあります。この中では特に「お金を盗られた」といった被害妄想の頻度がもっとも多いようです。被害妄想は家族内のトラブルになる事も多く、 “実害”が出現します。この段階ではBPSDのコントロールが主体となり、認知機能障害自体の治療は困難となります。さらにBPSDのコントロールが悪いと在宅介護が困難となり、施設入所も考慮せざる得なくなります。

認知症の中核症状

 認知症は記憶する力、思い出す力、いまの日時と場所、周囲の人や状況を判断する見当づけの力、思考をめぐらす力、蓄えた知識と照合して判断や行動に結びつけていく一連の知的な働きが次第に落ちて自立した生活ができなくなっていく過程とみる事ができます。このような脳の障害で起こる認知症の知的な働きの障害を 「中核症状」 と呼びます。認知症は中核症状で始まります。この段階で専門医を受診していただく事が、望ましいのですがご家族として“実害”がないためかなかなか受診いただけないことが多いようです。