物盗られ妄想・・介護の勲章

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る

認知症には、中核症状と周辺症状があります。中核症状は物忘れが中心で、同じ話や質問を繰り返すため、ご家族にストレスがかかります。しかし、“実害”はあまりありません。

認知症がさらに進行すると、幻覚や被害妄想が出現します。被害妄想でもっともみられるのが、『あんた私のお金取ったでしょう!」といった物盗られ妄想です。周囲の人達が、患者さんの言葉を真に受けてしまえば、まさに“実害”が発生します。もちろん、言われた介護者のショックは相当なものです。物盗られ妄想の多くは、最も介護をしている人に向けられます。そのため、介護している長男のお嫁さんが多いようです。たまに顔を出す程度の実の娘達にはあまり向かないのです。ですから、私は、物盗られ妄想は、“介護の勲章です”とお伝えしています。
私の外来では中核症状の段階から、いずれ物盗られ妄想の標的になる可能性をお伝えします。前もって知っていると、『あんた私のお金取ったでしょう!』と言われてもショックは軽減します。喜んで私に報告してくれる人さえいます。
これからの時代、認知症患者さんは急増します。物盗られ妄想をはじめとする被害妄想が、認知症の症状として、皆が認識する事が大事です。
もう一度言います。“物盗られ妄想も認知症の一つの症状です。言われた介護者は、介護の勲章と思って誇りを持ってください”

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
  • LINEで送る
 
error: Content is protected !!
介護&福祉生活の「お金の話」
超高齢化時代を自分で守る知恵集
長谷川嘉哉の限定書籍
老後&介護の心配を解決