歯周病予防は認知症予防

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歯周病というと歯科医の領域と思われがちです。
しかし、最近では歯周病こそが
多くの内科疾患の原因であることがわかってきています。
もともと、口の中には、100億の細菌がいます。
(肛門にいる菌の数より多く、清掃状態が悪い人は1兆を超えるそうです)
これらの細菌が、口の中の毛細血管から全身に回り、
血管内で炎症をおこし動脈硬化を引き起こします。
その結果、歯周病の人は、脳梗塞・心筋梗塞の確率が3倍高くなるのです。
また我々医師は
“糖尿病患者さんは歯周病などの炎症疾患になりやすい”と認識していました。
しかし、今はこの考えは全く逆になっています。
『歯周病を持つ人は糖尿病になりやすい』
難しい話になりますが、
歯肉炎により産生される炎症性サイトカインが、
血中に入り込みインスリンの働きを阻害することで
結果、糖尿病になるのです。
現在、糖尿病は予備軍を含めると約2000万人を超えると言われています。
糖尿病は認知症の中でも
アルツハイマー型認知症
血管性認知症の
どちらの原因にもなります。
つまり、糖尿病を介して
歯周病が認知症の原因であるともいえるのです。
歯周病は、以前は「不治の病」とさえ言われていましたが、
現在では進行を阻止することが可能となり、健康を取り戻すことも可能です。
治療の基本は、
歯周病の原因である歯垢をためない、増やさないです。
これからは、医科のクリニックの一室で
歯科医や歯科衛生士さんによって
歯周病予防が行われる時代が来るかもしれません。

歯周病が糖尿病を引き起こすメカニズム.jpg

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