家族会議ノススメ・親睦&将来設計&金銭感覚アップを進める最善法

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Japanese Family Relaxing in Their Home

我が家では毎月必ず家族会議を行っています。平成20年2月17日から開始して、平成29年12月27日についに第100回を迎えることができました。「家族会議を行っている」というと、皆さん驚かれると同時に関心を示してくださいます。

「どんな感じで行うの?」「家族会議の効果は?」「家族が参加してくれるの?」などの質問もいただきます。

医師として日々患者さんと接していると、どれだけ順調に人生を送っていても、病気、死、老いといった問題は必ず起こります。その問題を切り抜けるために、何よりも大切なことは家族のコミュニケーションです。今回の記事では認知症専門医でありファイナンシャルプランナーである長谷川が、家族会議の効用や具体的な方法をご紹介します。

1.家族会議で必ず守るべき3つの決まり

さっそく具体的なやり方からお伝えします。物事を継続するためには、まずは型を作ることとが大事です。家族会議を継続させるための長谷川家の型をご紹介します。

1-1.心地よい会議にすること

なにごとも継続するためには、大脳の奥深くにある扁桃核が「心地良さ」を感じなければいけません。親が、一人でしゃべって叱咤激励するだけでは、残りの家族には「不快」です。そのため会議では家族それぞれが発言できるように気を配ります。もちろんスイーツ系のデザートが付きますし、ときには外食で美味しい食事をしながら扁桃核を刺激する工夫も必要です。

ちなみに、第100回の家族会議は三重県の伊勢志摩の温泉リゾートであるアマネムで行いました。英虞湾の穏やかな海を望む天然温泉で扁桃核が刺激されました。ホテルの方からは、「家族会議100回目のための旅行」と伝えると、部屋にワインを差し入れていただきました。感謝です。

1-2.議事録作成は必須

ただ集まって、やみくもに話をしているだけでは効果は半減です。そのため議事録作成は必須です。議事録は「子供に何を伝えたいか」「子供から何を聞きたいか」などを考えながら、毎回私が作ります。現在、家族それぞれに過去100回分の議事録が蓄積されています。将来、何かあった時の一助になれば良いと思っています。

1-3.次回の日程を決めること

日程が決まっていないと、ダラダラと間隔が伸び、結果として継続できなくなります。それを避けるため、会議の最後には必ず次回の日程を決めます。これはビジネスでも重要なことです。一度、日程を決めれば変更は許しません。長女は「今日、家族会議があるから」と言って、友達との集まりから抜け出してきたこともあるようです。

2.リーダーが伝えるべき3つの話し

会議では一人が一方通行でしゃべっているだけでは効果が半減です。しかし、リーダーとして伝えなければいけないことがあります。その場合はできるだけ短時間にして伝えます。

2-1.先月の復習が重要

会議の初めは、前回の復習です。議事録の最初には、先回の会議の内容がまとめてあります。これを子供たちに読んでもらいます。どんな良い話も、そのままにすれば記憶から消滅します。しかし、一か月後に復習することで定着するのです。まさに、記憶の定着のための復習の重要性を体感します。

2-2.リーダーが学んだことを子供たちに伝え続ける

私が、一か月の間で本やセミナーで学んだ話を5分程度話します。これが結構評判がよく、子供たちの考え方に影響を与えているようです。以下に、表題だけいくつかご紹介します。

  • 執念強き目標でなければ叶わない
  • 人間にとって本当に大切な物は、普段は存在を忘れ、いざ失くして悲しいものである
  • ツキ・運のある人は感謝する
  • 子供に魚の取り方を教えれば、その子供は生涯魚を食べることができる
  • パーキンソンの法則・ドルコスト平均法・複利の力・72の法則
  • 若いころに汗を流さないと、大人になって涙を流す
  • 凡人は山を登り、賢人は山を作る

結構良い話をしています。

2-3.長谷川家の財産&借金の状態

日本では、家族の中でお金の話はタブー視している家も多いようです。そのため成人になっても、お金に対して幼稚な知識しか持っていない方がいらっしゃいます。私は現在の我が家の年収、借金を含めた資産状況も定期的に報告しています。

もちろん、その際には長谷川家の財産目録もしっかり提示します。これにより子どもたちにも金銭感覚が身に付くと思っています。

財産目録作成の方法については以下の記事を参照なさってください。

財産目録作成で認知症予防を!専門医長谷川の方法を紹介します

3.参加者に行ってもらう3つの発言

会議の成否は、参加者がどの程度発言するかによります。我が家では以下の3つについて必ず話してもらうようにしています。

3-1.子どもからは勉強の進捗状況を

子供たちから、現在の勉強の進捗状況を聞きます。受験生であれば、模試の結果、試験の時期、進路希望などです。大学生は、単位の取得状況、学生生活の楽しみ方まで報告してもらいます。会議の形式をとっていると、不思議とふだんは話しにくい内容でも聞けるし答えてもらえるのです。

3-2.うまくいっていることを3つ挙げてもらう

家族5人が「一か月間でうまくいっていること」を3つずつ発表します。これは、大橋禅太郎さんの著書『すごい会議』を参考にさせてもらっています。通常の会議では問題点を挙げてもらうことが多くないでしょうか? そうすると、視点がネガティブなものになってしまいます。しかし、うまくいっている事を発表してもらうと視点がポジティブになります。それでいて、会議はとても明るく前向きになるから不思議です。

例えば、三女が『クラブに休むことなく参加できている』と言えば、彼女の現在の関心事が「クラブ活動」であることが分かります。つまり親としては、問題点であろうが、うまくいっていることであろうが、個々の生活における重要な出来事を把握できるのです。

この会議の方法はとても優れていて、私が理事長を務めているブレイングループの会議はすべて、「うまくいっていること」をあげてもらうことで問題把握をしています。例えば、ある部門で「産休の人がいるが皆でカバーできている」と発表したとします。これがもし「問題点をあげてもらう」としてしまうと、「産休の人がいるので大変」とネガティブな言葉になってしまいます。経営者としては、どちらの表現方法でも「この部門に産休の人がいて皆が頑張っていること」が分かれば良いのです。ならば、できるだけポジティブに、うまくいっていることを発表してくれれば良いのです。

happy pretty student girl with books in classroom

勉強やクラブ活動のことを聞く良い機会になります

3-3.理想の一日をイメージする

先日、アラン・ピーズとバーバラ・ピーズさん著の「自動的に夢がかなっていく ブレイン・プログラミング」という本の中で、「人生でたいしたことを達成できない人が多いのは 、自分は本当のところ何をやりたいのかをはっきりさせていないからだ 」「頭のなかで考えたことを 心から信じられるなら 、人はそれがどんなことでも達成できる」と紹介されていました。

「何をやりたいのかを知るための手法」にはいくつかあるのですが、我が家では「理想の一日をイメージ」してもらっています。つまり、娘に将来の理想の一日を描いてもらいます。例えば、「朝起きて、朝食の準備をしてから、旦那と子供を起こし、それぞれを送り出す。その後自分も仕事に出かけ、帰宅してから夕食を作って子供と旦那の帰りを待つ」とイメージしたとします。

この時点で、彼女は結婚もしたい、子供も欲しい、仕事も続けたいことを願望していることが分かります。しかし、これらを実現するためには、付加価値の高い仕事を選択する必要があります。ならばそれなりの資格を目指しましょうということになるのです。

これを、会議の中で繰り返すことで、自分の人生の理想が明確化され、そのための努力を続けることになるのです。

4.家族会議の効用とは

ここでは、100回の会議を続けたことで感じている効用をご紹介します。

4-1.子供たちの人生に対する意識が向上する

毎月の会議によって、子どもたちの考え方も親によって少しずつ洗脳されているようです。お金の話も普通になり、それぞれがマスコミ等からも情報をキャッチするようになります。最近では、妻、長女、次女がファイナンシャルプランナーの資格を取得したため、そのレベルが上がっています。こうやって長谷川家の金融リテラシーは向上していると感じます。

4-2.親自身が真剣になる

すべての組織はリーダー次第です。毎月、子供たちに伝えたい情報を収集するには、常にアンテナを立てておく必要があります。会議でそれなりの事を言うためには、家でゴロゴロしているわけにはいきません。家でも常に子供たち以上に、勉強している姿を見せることになります。

4-3.大きな行き違いを予防できる

月に一回のコミュニケーションは誤解の修正にも役立ちます。我が家でも、大学生の次女の帰宅が毎晩遅いので「遊びすぎでは?」と思っていました。しかし会議の発表で、本当に真剣に勉強していることを聞いて安心しました。逆に医学部生は、昔と違って相当勉強する必要があることを教えてもらえました。コミュニケーションが「小さな行き違いが大きな行き違い」になることを予防するのです。

5.継続は環境要因?

正月休みに、一族が集まった時の話です。父親は10年日記を続けており、82歳の今回も新しい10年日記を購入したとのこと。まだ10年は生きるつもりの様です。姉も5年日記を繰り返しており、自分も今年で5年日記が4冊目で18年間続けています。もちろん一日も欠くことはありません。

最近では、自分の長女も5年日記をはじめ、途中離脱することなく3年目に突入しています。さらに今年から次女も5年日記デビューです。

皆に共通していることは、簡単に継続していることです。世の中には、継続するコツのような本が溢れています。継続することが得意な著者がどこか誇らしげに事例を挙げながらそのコツを教授する。一方、何をやっても継続できない読者が何度も同じような本を購入しては、結局継続できない。だから、本も売れるんでしょう。

長谷川家の面々が、難なく自然に継続できている姿を見ていると、継続できるか否かは環境要因?と思ってしまいます。ご紹介したように、家族会議には多くの効用があります。それぞれのご家族で、素敵な環境要因を創る家族会議を始めてみてください。

6.まとめ

  • 家族会議の継続のためには、「型」が大事です。
  • 「家族会議は心地良い」を演出する必要ががあります。
  • 会議では、皆が発言するように工夫をしましょう。
  • 家族会議には、子供への教育効果だけでなく、親のリーダとしての心構えも試されます。
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