汗の種類は2種類!清潔な汗を一杯かいて、猛暑を乗り切る方法とは

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Wiping sweat Thirsty female jogger drinking fresh water after training. Young athletic woman exercising in the city park outdoors.

最近の夏は年々暑さを増してきているようです。35度以上の猛暑日も珍しくありません。そのためか、熱中症による搬送や、死亡例も増加傾向です。確かに昔に比べ気温が高くなっていることは間違いありません。しかし昔もそれなりに暑くて、肉体労働も多く、冷房も普及していなかったのに、今ほど熱中症の患者さんはいらっしゃいませんでした。

どうも暑さが厳しくなると同時に、人間が暑さに弱くなっているような気がします。私は、その理由の一つに「汗をかく頻度が減っていること」が一因ではないかと考えています。今回の記事では、汗をかくことの重要性をご紹介し、適切に汗をかくことで猛暑を乗り切る知恵をご紹介します。

1.汗をかくことの効用

猛暑の中で、できれば「かきたくない」と思ってしまう汗。実は汗は、健康維持にとって大事な役割を担っているのです。

1-1.体温調節

私たちは汗をかくことで、効率的に体温調整をしています。外の気温が上昇したときや運動をしたときは、体温や肌表面の温度が上がります。脳の視床下部という部位が体温上昇の情報をキャッチすると、汗腺に「汗を出して!」という命令を出します。汗をかくことを,「発汗」といいます.発汗は体温を下げるためにもつとも効率的な方法です.汗が蒸発する時の気化熱により,体内の熱を逃がして体温を下げています.

ちなみに、汗を100mlかくと体温が1度上昇するのを防いでくれます。夏の炎天下で10分歩くと約100mlの汗をかきますから,まったく汗をかかなかったら、20分で体温が2度も上昇してしまう計算になります。

1-2.体内の不要な老廃物や毒素を排出

人間の体は、便・尿・汗・髪の毛・爪などから老廃物を排出しますが、中でも汗は有効な手段です。体内で作られる老廃物は、腎臓から排出する機能がもともと人体に備わっていますが、現代になって体に取り込む機会が増えた水銀や鉛などの化学物質は、汗と一緒にしか出せません。

1-3.イヤなニオイやベタつきがなくなる汗がある

「汗くさい」という言葉がありますが、主に体温調節のために分泌される汗は無味無臭です。汗が肌にとどまって、そこに雑菌が繁殖することで臭うのです。いい汗は不純物が少なく水とほとんど同じなので、サラッとしていて、ベタベタした不快感もありません。蒸発が早いために雑菌が繁殖せず、ニオイもしにくいのです。

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汗をかく原理

2.汗には、サラサラ汗とベタベタ汗がある

汗には、サラサラ汗とベタベタ汗があることをご存知でしょうか? 私は約19年に渡って、外来前に30分程度かなり汗をかくトレーニングをしています。時々「トレーニング後のシャワーはどうされているのですか?」と質問されます。しかし、自分の汗はサラサラ汗ですので、シャワーを浴びなくても乾けば、不快ではありません。

2-1.ベタベタ汗とは?

汗腺は身体に必要な塩分とミネラルを血液に再吸収させる働きをしています。しかし、汗腺の機能が低下すると塩分やミネラルが再吸収されずに汗と一緒に出てしまいます。そして、その汗に含まれている塩分やミネラルが蒸発しにくいため、ベタベタ汗になります。ベタベタ汗は、蒸発しにくく、不快感なだけでなく、体温調節が非効率な「悪い汗」といえます。

一般的に、暑さに弱い方はベタベタ汗の方が多いようです。夏になると、「暑い暑い暑い!!」を連発して汗にまみれている人は、「ベタベタ」の不潔感が漂っているのです。

それだけでなくベタベタ汗では、身体に必要なミネラルが不足してしまい、熱中症や肌荒れ、むくみ、冷え性、貧血、生理痛、薄毛、骨粗鬆症になりやすくなってしまいます。

2-2.サラサラ汗とは?

サラサラ汗は、良い汗です。ベタベタ汗の逆で、塩分やミネラル分をあまり含まない蒸発しやすくサラサラした匂いのない綺麗な汗です。蒸発しやすいために、体温調節も効率的になります。汗をかいてもまるでシャワーを浴びたようなものです。同じ環境で汗をかいてもサラサラ汗の方は、清潔感があるものです。

sian boy drinks water from a bottle

体温調整機能が高い子供は「サラサラ汗」をよくかきます

3.習慣が汗の種類を決める

以前、NHKで面白い実験をしていました。双子のタレントそれぞれが、「適宜運動をして汗をかく生活」と「一日中エアコンの効いた環境で汗を全くかかない生活」を一か月続けました。

その後、二人に同じ環境で同じ運動をしてもらったところ、汗をかかない生活をしていた方は早々にリタイアしてしまいました。その時に、それぞれの汗の成分を分析したところ、汗をかく生活した方の成分は、塩分やミネラル分をあまり含んでいなかったのです。

わたくしも、一般病院で働いていることは、一日中エアコンの効いた中で仕事をしていました。そのため、週末の炎天下でのゴルフは相当身体にこたえたものでした。きっと当時は、ベタベタ汗をかいていたのだと思います。どうも生活習慣が、サラサラ汗とベタベタ汗を決定するようです。

4.対処法:エアコンの適正使用

このような酷暑の日々が続くと、生活に欠かせないエアコン。しかしカラダのことを考えると上手に付き合いたいものです。

4-1.エアコンで身体を冷やさない

猛暑の中で、日中にエアコンを使わないことは危険でさえあります。しかし、身体が冷えてしまうと汗腺の機能が低下してしまいます。エアコンが効いている場合にも着るものなどで調整し、カラダをできるだけ冷やさないようにしましょう。

4-2.夜間のエアコンは、昼間の習慣に合わせて

寝苦しい夜は、エアコンをつけることもあるでしょう。でも、エアコンを朝までずっとつけっぱなしにするのは、身体によくありません。人が寝ついた最初の3時間ほどはノンレム睡眠という状態になり、この間は脳が休んでいる時間で、自分で体温調節することができません。

特に日中エアコンの効いた生活をしている人が、夜もエアコンを使うと一日中汗をかかないことになります。できれば、寝ている時はしっかり汗をかくこともお勧めです。もちろん水分補給に務め熱中症には気をつけましょう。逆に、日中炎天下で汗をかくような仕事をしている方は、夜間はエアコンを使用することも止むを得ないでしょう。

*熱中症とは、日射病と熱射病の総称です。
日射病:戸外で強い直射日光にさらされて起こります。
熱射病:暑いところに長時間いたために起こります。

4-3.扇風機の有効利用・・1/fは効果的

風が当たると人の体感温度は数度低くなると言われており、クーラーは使わずに扇風機だけで過ごすという方もいるかもしれません。しかし、扇風機の首ふり機能を使わず、一晩中身体に風が直接当たる状態だったら危険です。これは時に命を落とすこともありますので絶対にやめてください。

自分自身は、扇風機の首振り機能と1/fゆらぎ機能を併用しています。1/fゆらぎの風は、一定パターンの強弱の風ではなく、自然と同じような不規則な風で、爽やかな涼感をもたらします。1/fゆらぎは交感神経の興奮を抑え、心身共にリラックスした状態を作ります。人は緊張したままで眠ることは出来ないので、この効果が睡眠導入と睡眠質の向上を手助けしてくれるのです。

hot summer image of mother and child

自然な風を当てる扇風機を有効活用しましょう

5.汗をかくための習慣

ベタベタ汗の原因は生活習慣です。多くは、運動不足やエアコンの使用し過ぎで汗をかかないことによる汗腺の機能低下です。サラサラ汗をかくためには生活習慣を改善する必要があるのです。ベタベタ汗の改善方法は汗腺を鍛え機能を正常に保つことです。そのためには水分補給をたっぷりしながら身体をゆっくり温めて汗をかくトレーニングが必要です。いくつか紹介します

5-1.温かい飲み物を飲む

真夏の喫茶店で何を頼みますか?氷たっぷりのアイスコーヒーやアイスティーを好んで注文する人にはベタベタ汗である「悪い汗」をかく人が多いようです。やはり自律神経のバランスが崩れているのでしょう。真夏でも、温かいものを飲むことを欲するような生活をしたいものです。その中でも生姜湯を飲むと生姜の身体を温める作用で汗をかきやすくなるのでおすすめです。

5-2.ウォーキングを行う

体温をゆっくり上げるのが目的ですから激しい運動は良くありません。ですからウォーキングやヨガなどをじんわりと汗をかく程度継続して行いましょう。行う際には水分・塩分補給は必ず行ってください。またウォーキングは日射病に気を付けて涼しい時間帯に行いましょう。

5-3.岩盤浴・半身浴

じわじわ汗をかける岩盤浴もおすすめです。近くに岩盤浴の施設があれば通ってみるといいでしょう。自宅で出来るトレーニングとして半身浴があります。ぬるめの湯(38~40℃くらい)に約20分浸かります。その際、たくさん汗をかいて気持ちいいくらいが目安になります。半身浴を行う場合はしっかりと、水分補給をしながら行いましょう。

5-4.いきなり冷風を当てない

ベタベタ汗をかく方は、暑いからといっていきなりエアコンなどの冷風を直接身体に当てられる方がいらっしゃいます。そうすると、さらに汗腺の働きが悪くなり、自律神経のバランスまで悪くなってしまいます。例えばお風呂あがりもいきなりエアコンで冷やさずに、自然に汗が蒸発するのを待ってから衣類を着るようにしましょう。

6.まとめ

  • 汗は体温調整機能を持ちます。
  • そのためには、サラサラ汗をかく習慣が大切です。
  • 日々汗をかきましょう
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