身体の中の電気の話・・針や電位治療はなぜ効くか?

先回の“サンメディオン”の話をすると、必ず『どのような作用機序で効果があるのですか?』と質問を受けます。

私は、毎週、貞森鍼灸医で針治療をしています。

針治療は、交感神経を抑制し、副交感神経を亢進させます。

そのため、治療の後半になると、腸がゴロゴロと動く事を感じます。

つまり副交感神経の働きで、胃腸の動きも活発になるのです。

もちろん副交感神経が優位となるため、短時間ですが“熟睡”することが出来ます。

実は、この熟睡の感覚が、針治療と“サンメディオン”による電位治療がとても似ているのです。

そのため、“サンメディオン”も何らかの、自律神経の調整を行っているのはないかと推察されます。

そんなことを考えていて、学生時代に読んだ、医師であり参議院であった高木健太郎先生の『からだの中の電気の話―電気生理学入門 』を思い出しました。

早速、読み直してみると、本の中には“針がなぜ効くか?”まで言及していました。

簡単に説明すると、『皮膚の表面には一定の電位が存在している。そこに、針を刺すことで電気の流れが発生し、そこに対応する身体の臓器・器官になんらかの影響を及ぼす。』と記載されていました。


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つまり、針も電位治療も表面電位に作用して、体の中に電気の流れを起こさせるという点では共通しているのかもしれません。

 いずれにせよ100%作用機序を説明することはできません。

しかし、作用機序はそんなに重要でしょうか?

確かに、保険診療で保険を使って処方する薬については、作用機序から治験までが必要です。

しかし、それ以外については、もっと感覚的に、自分自身に会うか合わないかで使ってみても良いのではないでしょうか?

 もちろん医師が患者さんに行っている治療で、100%治癒することが出来れば問題はありません。

しかし、現実には医師に治せない病気や症状は山のようにあります。

そこを補う意味で、自分に合った健康法を取り入れることは重要です。

自分自身も、専門の認知症治療の普及とともに、巷の健康法を自分自身でもとりいれて“目利き”をしていきたいと思っています。

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