転ばぬ先の杖 - 認知症専門医 長谷川嘉哉のブログ

認知症専門医師 長谷川嘉哉 ドクターズブレイン 長谷川嘉哉

これからお勧めの職業は?・・歯科医!

投稿日:2017年5月12日

自分は、『これからお勧めの職業は?』
と聞かれると、"歯科医"と答えます。
歯科医イコール不況業種と思われている人が多いので一瞬驚かれます。
"医師でなく歯科医ですか?"と確認されますが、自分は本気です。
今は、医師不足が言われていますが、
現在、働き盛りの自分たちが学生の頃は、
"お前らが医師になることは、医師過剰時代になる"と言われて、
医学部の定員は軒並み、減らされていたのです。
結果は、小児科・産婦人科だけでなく医師不足です。
ここで慌てて、医学部の定員増です。
しかし、彼らが働き盛りになるのは、20-30年後です。
その時には、団塊世代もお亡くなりになり、本格的な人口減少時代です。
この時は、間違いなく医師過剰になると予想されます。
逆に、歯科医は国家試験の難易度もあげ抑制に入っており、
20-30年後には逆に適正化されるでしょう。
その上今後、間違いなくインフレが予想される社会では、
保険診療が主である医師は、相対的な収入減は免れません。
一方で歯科医は保険外診療に積極的に取り組んでおり
インフレになれば、値上げすればよいだけです。
幸い歯科大学への入学は医学部に比べかなり楽になってきています。
ここは、相当に狙い目です。
もちろん、生涯勉強は必須ですが・・

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カテゴリー:社会

またまた的中!? 『団塊のあと三度目の日本』by堺屋太一

投稿日:2017年5月10日

自分は、ことある事に、堺屋太一さんの『平成30年』をお勧めしてきました。
小説の中の出来事は、堺屋さん自身も
『残念ながら当たってしまった』というほど的中していました。
今回、2017/4/22の堺屋さんの最新作『団塊のあと三度目の日本』は
東京オリンピックが終わった、2026年が舞台です。

本からご紹介します。

1) 第一次世界大戦と二次世界大戦の約20年間、世界各国と失敗した。諸外国は独裁の失敗。
日本は、全権を握る独裁者がおらず、権限を分け合う官僚の無責任無定見による失敗だった。
2) 戦後日本の敗戦の本当の原因は、国民意欲の低下(欲ない、夢ない、やる気がない)が原因
3) 3ないの原因は、『超安定による不胎化現象』、自分の遺伝子を残したいという本能の喪失。
4) 『二つ目の仕事』で豊かになるものは豊かになる。特技を磨けるものは特技を磨く。それが、「一つ目の仕事」にも役立ち、積もり積もって国の活力を磨く。
5) 自動運転システムをつかって、タクシー全部に後続車追走自動運転装置をつけると、代行運転と違って二人いく必要がなくなる。
6) 住宅モーゲージで当たっている会社は、担保価値の低いとされているマンションを抵当にとり、介護サービス付き高齢者住宅に改装している。
7) 既に、全国住宅の過剰や医師の過剰が話題になっている。団塊の需要を当て込んで造りすぎたものだ。
8) 天国を創ってしまった日本:天国の住民は、天国から落ちまいとして必死になり、余所者をいれないように仕組みを守るのが大変。そして何よりも、天国にはさらに上に上る階段がない。
9) 日本は、『為替の悪くなり競争』に負けて、円高傾向
10) 官僚機構はどの政治家の敵でも味方でもない。官僚は常に官僚機構にのみ忠実なのだ。
11) 選挙と州都造り・・これが21世紀の『ええじゃないか踊り』になるよ。
12) 昔は、『地方が保守的、大都市が革新的』といったが、今は逆。大都市近郊の団地族こそ高齢で保守的、『「静かに死ねる」年金させもらえれば』という、『喰うために生きる族』だ。
13) 明治の日本は『強い国』を目指し、戦後日本は、『豊かな国』を目指した。これから始まる『三度目の日本』は『楽しい国』を目指す。

これから10年に参考になる本です。
20年前に『平成30年』を読んでから
金・外貨を買い続けました。
お陰で、金は相当の含み益を得ることができました。
外貨についての現状は
『為替の悪くなり競争』でうまく説明されています。
相当お勧めです。

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カテゴリー:書籍

必読!『大暴落ガラ』

投稿日:2017年5月8日

幸田真音さんの『日本国債』や高橋是清を題材にした『天佑なり』といった著書を読むと
債券市場や金利との関係を小説仕立てで理解することができました。      
2017/3/8には、新作『大暴落ガラ』が発売されました。   
あらすじは、"豪雨で荒川が決壊、東京都心が洪水に襲われる。                                 
その夜、「日銀の債務超過」というニュースが流れ、円と国債が大暴落――。   
初の女性総理・三崎皓子はこの危機から日本を救えるのか?"   
いつ地震が起きてもおかしくない現状では、洪水を地震と置き換えても良いかもしれません。

本から紹介します。

1) かつて国債を中心とする債券市場は、政府や金融当局が誤った政策を勧めようとするとき、
「暴落」という形をとって強く警鐘を鳴らす存在だった。
2) 市場の洗練や成熟を望んでいたはずの金融当局の手によって、
まさか今日のように市場が破壊されてしまうとは、だれが予想しただろう。
3) 機関投資家というものは、不透明感を嫌う。
先々が読めないような事態が起きると、より安全な分野へ資産を避難しようと考える。
4) FRBやECBのバランスシートがGDPの20%台なのに、日銀だけが100%に近付いていた
ついに、日本の中央銀行である日本銀行が、債務超過に陥った!
日銀が債務超過になれば、我が国の通貨である日本円そのものの信用が失墜して暴落するのは当然。
日本国民も円を持ち続けることに不安をもつと、国内からも円の流出が起きかねない。
5) これまで政府と日銀が手を携え、大量の国債やETFを買い入れ、かろうじて市場を支え、
体裁を繕って山積みする課題を力づくで押し込めてきた。そんなマグマが支えきれなくなって噴出しようとしている。
6) 東京発の世界恐慌か?日本経済の終わりの始まりか?
7) 日本人は勤勉よ。災害のたびに打たれ強くなっている。復興の兆しは確実に見えているし、日銀の財務強化ももちろんやる。この後は間違いなく円高に向かうわ

小説というより、前もって対策を立てるために指標になるような本です。お勧めです。

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カテゴリー:書籍

半額なら購入!?

投稿日:2017年5月5日

なんでも鑑定団で1000万円の評価をいただいてからは
患者さんからは、
"先生、儲かったね!"
スタッフにも、
"ボーナス上がるんじゃない"などと言われていました。。
しかし、鑑定額は鑑定額であって、
この値段で売れるわけではありません。
私にも、一銭のお金が入ったわけでは無いのです。
一般的に、絵画をどうしても換金したければ、
半値八掛け2割引き程度(=32%)でも難しほどです。

私が篠田桃紅さんの絵を購入した時の話です。
同じ値段で気に入った絵が2枚あり、
どちらにしようか迷っていると
画廊さんが、『2枚とも買ってくださいよ』
冗談で、『1枚の値段で2枚ならいいよ』と言うと
画廊さんは、すぐに電話をかけて相談?
結果、1枚の値段で良いとのこと
詳しく聞くと、
"嫁入りに際して、父親が絵を持たせてくれたとのこと
絵には興味がないので、売れるならいくらでもよい"
とのことでした。
"自分の絵も、いずれ娘たちに・・"との複雑な思いでしたが
実質半額で購入することができました。

一方で、とても気に入っていても、
なかなか市場に出回らない
長谷川利行さんの絵が
突然、画廊さんから紹介されました。
出所を聞くと、な~んと原発事故後の東京電力からとのこと、
各企業は、多くの美術品を購入しており
時にその取引に際しての、裏の話も・・
美術品と経済活動の間にはいろいろあるようですが、

それぞれの作品には、それらを超越する美しさがあります。
未来における作品の行方は不明ですが、
しばらくは自分が一時お預かりさせていただこうと思っています。

半値八掛け2割引き.png

カテゴリー:趣味

西村計雄さんを知らしめた??

投稿日:2017年5月3日

先回、日本人が気づいていなかった
伊藤若冲をはじめとする江戸絵画の素晴らしさを
アメリカ人のジョープライスさんが発掘した話を紹介しました。
ジョープライスさんと比較するにはスケールがあまりにも違いますが、
私も、パリで活躍した西村計雄さんを微力ながら知らしめました。
もちろん、西村計雄さんは、渡仏後、ピカソの画商カーンワイラーと出会い、
それを契機に1953年よりパリで大活躍。
作品は、フランス政府やパリ市が買い上げられた凄い画家です。
そのため、それなりには有名な方なのですが、
少なくとも、テレビ東京の"なんでも鑑定団"では取り上げられたことがありませんでした。

1994年4月19日から始まった、"なんでも鑑定団"
視聴者からの応募だけでは、マンネリ化してきたため、
担当者が必死に情報を求めていたようです。
その時に2010年07月23日に私が書いた以下のブログ
"西村計雄先生自身が選んだ自選集の巻頭を飾った80号の大作で"竹"という作品があります。実は、その作品が我が家の玄関を飾っています。入手経路は、なんとインターネットオークションです。なぜこれほどの作品が、オークションにと一抹の不安もあります。いずれは、なんでも鑑定団にでも出品して鑑定をお願いしようかと考えています。"
を読んで、突然クリニックに電話、出演となりました。
結果、120万円で購入した絵の評価額は、驚きの1000万円です。
この番組以降
北海道の西村計雄美術館の来館者は増え、
なんでも鑑定団でも、私の知る限りは
4点の絵が出品され、いずれも高値の評価でした。
(もちろん私の作品が最高額ですが・・)
なんでも鑑定団という狭い世界の話ですが、
この番組をきっかけに再評価された画家さんも結構いらっしゃいます。
西村計雄さんの名前も少し広まったと自己満足に浸っています。

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カテゴリー:趣味