“情動脳と呼ばれる大脳辺縁系”

喜怒哀楽を司る大脳辺縁系では、扁桃核というアーモンド形の小さな脳で快・不快の感情が発生します。 また扁桃核と密接な関係を持つ視床下部が感情表出に重要な働きをしている事も明らかになっています。 そして海馬は記憶を介して感情を示す反応に関係しています。 感情は五感から伝達された情報に対して大脳辺縁系かおこす行動といえます。 つまり大脳辺縁系は、人や物事の好き・嫌いを判断している非常に重要な器官...

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“反射脳と呼ばれる脳幹” 

脳には三つの層があることをご存知ですか? “反射脳と呼ばれる脳幹” “情動脳と呼ばれる大脳辺縁系” “理性脳と呼ばれる大脳皮質” という3層で構成されています。 それぞれの特徴をご紹介します。 脳幹(反射脳)は間脳(視床、視床下部)、中脳、橋、延髄から成り立っています。 大脳の調節系の中継点であり、体温調節・物質代謝・睡眠・生殖などに関与する自律神経系の中枢機能を持っています。 つ...

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認知症の周辺症状としてのうつ

うつ症状は、認知症の周辺症状としても出現します。 認知症の側頭葉機能を示すMMSE検査が15点を切ってくると周辺症状が出現してきます。 周辺症状は、幻覚や妄想と同じようにうつ症状も出現してきます。 しかし、その際のうつ症状は、通常の“元気がない”“反応が鈍い”といったうつ症状とは少し異なります。 周辺症状の場合は、身体的症状として訴えられる事が多くあります。 “頭が痛い”“お腹が痛い・気...

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認知症とうつ②

認知症の専門外来における認知症の原因として、比較的多いのが“薬の副作用”です。 例えば、消化器系の悪心等に処方されるナウゼリンやプリンペラン。その他、抗不安薬、安定剤や抗うつ剤などが原因としては多いようです。 薬の副作用の患者さんは、一見すると元気がなく反応も悪く、認知症やうつが疑われます。 しかし、原因の薬物を中止すると、劇的に改善します。 特に抗うつ剤は、うつの治療として適切であれば改...

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認知症とうつ①

今回は、認知症とうつ病のお話を紹介します。 認知症を疑う場合、鑑別診断には、うつ病は必ず加えます。 高齢になって急に元気がなくなり、反応が鈍くなる。 ご家族としては当然“呆けてしまった”と考えるようです。 その場合、やはり認知症の評価が大事になります。 うつ病の場合、一見すると、とても反応が悪く、 “認知症が進行している?” と感じますが、評価スケールではかなり認知機能が保たれていま...

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認知症予防と運動③

実際に認知症予防に運動機能を取り入れようとする試みも始まっています。 東京都では物忘れが気になる65歳以上の高齢者200人を対象に、ウォーキングなどの簡単な運動で認知症を予防する実証事業を実施するようです。 統計学的に有意な差が出れば、「国の介護予防事業にも生かしていく」計画のようです。 認知症を予防するために適度な運動が良い事はわかっていますが、具体的な方法はまだ分かっていないようです。 ...

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認知症予防と運動②

加齢などで一度減った神経細胞は元に戻らないというのが従来の脳研究の常識でした。 その点から先回紹介した運動で海馬の神経細胞が増殖をしている研究結果は画期的なものでした。 しかし海外では、運動で脳の働きが良くなることは、これまでの研究からも知られていました。 記憶力に不安を感じる中高年300人を対象にした研究では、ウォーキングなどの運動プログラムを半年間受けた人たちは、認知機能が改善していまし...

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認知症予防と運動①

「運動をすると脳の神経細胞が新しくできて、認知能力が保たれる可能性がある」 と指摘されています。 マウスを使った実験で、脳の海馬の神経細胞のもとになる細胞の数が、運動をしない高齢マウスに比べて2.4倍になっていたようです。 海馬とは、物事を順序立ててこなす「実行能力」や記憶など認知症で衰えがちな機能の多くを担う場所で、認知症になると萎縮することが多くなります。 以前に紹介した、認知症治療薬...

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関心=愛情 ②

認知症の患者さんに関心を持たれたご家族は、自宅でも皆で対応してくれます。 孫も含めた家族が、患者さんに声かけをします。 同居していなければ、電話をかけたり、休みの日に訪問します。 介護保険も積極的に利用します。 多くの患者さんは介護保険の利用を嫌がります。 しかし介護保険を利用して認知症の進行を抑える事が、本人さんのためになります。 日中、誰とも口を利かずにTVを見ているだけなら、間違...

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関心=愛情 ①

遠方から来院される患者さんは、ご家族と一緒に来院されます。 ご家族に付き添われた患者さんは心なしか嬉しそうです。 1時間前後の移動時間の中、いろいろな会話をされてきたようです。 ご家族の中には、会話のなかで、認知症の進行に気付かれる方も見えるようです。 しかし、診察後にはお昼御飯をどこで食べていくかなど話し合って、嬉しそうな様子も伝わってきます。 患者さんと接することの少ないご家族にとっ...

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