抗認知症薬メマリー(メマンチン)なく認知症外来は成立しない理由

抗認知症薬メマリー(メマンチン)は認知症の治療において最も重要な薬と言えます。ブレーキ系のアルツハイマー薬としては抜群の効果を持っているからです。幻覚・妄想・易怒性で疲れ果てたご家族から、『先生、本当に穏やかになりました。』と感謝されたことは1,000例以上で経験しています。 メマリーで患者さんの尊厳が維持され、家族関係が保たれたケースも枚挙にいとまがないほどです。今回の記事では月に1,00...

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医師が勧めるおかゆの作り方・体力を回復する方法と栄養面の知識も

Nanakusa Porridge toraditinal Japanese New Year dish

外来をやっていると、「風邪を引いたのでおかゆ(お粥)を食べました」と言われれる方が結構いらっしゃいます。下痢などの消化器症状でお粥を食べることは理解できるのですが、「体調を崩したときはまずお粥」という信仰に近い考えがあるようです。食欲がないとき、体が弱っているときに「何か食べなきゃ」と考えれば「お粥」と考えられる方が多いのもわかります。 実は医学的に考えると、ただやみくもにお粥を食べることは...

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高齢者の脱水症状。認知症患者に水分補給が難しい理由と対処方法

heatstroke

毎年、夏場になると高齢者の方の脱水が問題になります。高齢者の中でも認知症患者さんの場合、特異な症状があるためにさらに脱水になりやすくなります。それは夏場でも厚着をする、炎天下でも出かけてしまう、水分摂取をかたくなに拒絶するからです。 それに対して、家族や主治医が必死になって脱水予防を説得しても理解ができないことも多いものです。今回の記事では、高齢者、特に認知症患者さんの脱水症状予防の方法をお...

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シェーグレン症候群とは。口中乾燥の放置リスクを医師が解説

Sleeping water on nightstand next to a glass of water. White tablet on table and bed in bedroom.

日々の外来で口や喉の渇きを訴える患者さんは結構いらっしゃいます。このようなとき、医師としては、通常糖尿病を第一に疑います。その結果糖尿病であればその治療を行います。しかし、糖尿病でないケースも結構あります。そんなときに疑う必要がある疾患が、シェーグレン症候群です。正直それほどいないだろうと思っていたシェーグレン症候群の患者さんは、診断基準に基づくとかなりいらっしゃることがわかりました。 この...

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認知症専門医が勧めるレコードの魅力・心地よい聴覚が扁桃核を刺激!

Man browsing vinyl album in a record store

音楽の聴き方は多様化しています。以前はCDがメインでしたが、最近では携帯プレイヤーやスマートフォンでも簡単に音楽が聞けます。その結果CDが売れない時代ともいわれます。しかし、音楽を聞かなくなったのでは無くCDを聞かなくなったのです。実は過去にCDが、同様に駆逐してしまったものにLPレコードがあります。 最近の若い人たちの中にはLPレコードを見たことも、触ったこともない世代が急増しています。し...

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便秘薬の使い方を医師が解説・開発ラッシュが進む新薬の紹介も

Women's stomach

年齢、男女を問わず、便秘を訴える患者さんはたくさんいらっしゃいます。潜在的な患者数は、国内で1,000万人を越えるといわれています。 内科をやっていますと、この便秘でお困りの方も見えられます。高齢者の方でも悩まれますし、ある疾患の症状の一つとして便秘が頻発するものもあります。 患者さんによっては、市販の下剤を購入。それを「飲むと下痢、飲まないと便秘」を繰り返している方もいらっしゃいます...

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アリセプト(ドネペジル)の適応効果、使い方、副作用を専門医が解説

Box of Aricept

アリセプト(一般名ドネペジル)は、抗認知症薬として歴史があり、多くの医師に処方されています。そのため、認知症の診断をされるとまずはアリセプトが処方されているケースが多いと思われます。その際、簡単に「認知症の進行を抑えるもの」といった説明だけでは、十分に納得できないのではないでしょうか? 現在、抗認知症薬には4種類ありますが、アリセプトを使うべき病態もあります。逆にアリセプトの副作用が見落とさ...

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「誰かのためも大切だけど〜」(旺季志ずか)を認知症専門医が書評

Saying connected during their retirement

認知症専門外来では、80歳前後の男性の傍若無人ぶりに驚くことがあります。同時に、理不尽な男性に耐える日本女性の態度にも驚きます。先日も、運動障害がないにもかかわらず、真夜中に「背中をかけ」といって奥様を起こすご主人がいらっしゃいました。毎晩、起こされるために奥様はいつも寝不足を訴えられています。(起こした本人は昼間は昼寝ができます) それ以外にも、自分が眠れないと奥様を起こす人、靴下を奥様に...

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5万件の訪問診療医師が解説、訪問歯科の勧めと導入のメリットとは

当院は2000年4月の開業以来、5万件を超える訪問診療、500人を超える在宅看取りを実践してきました。訪問診療では医師や看護師だけでなく、歯科医や歯科衛生士さんとの協力が不可欠です。そのため、在宅医療ではごく自然に「医科歯科連携」が行われてきました。 しかし、訪問歯科診療に取り組んでいただける歯科医さんは一部にすぎません。「訪問歯科は大変そう」「どうやって立ち上げるの?」「そもそも利益が出る...

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専門医が推奨!「認知症にならないための歯科医選び」7つの知識とは

Dentist

私は、平成30年2月より内科クリニックで歯科衛生士さんを雇用し「医科歯科連携」の実践をしています。患者さんに内科の外来で歯科受診の重要性を説明すると、改めてかかりつけの歯科医を受診される方が少なくありません。 しかし、せっかく受診しても1〜2回の治療のみで終了してしまう歯科クリニックが大半なのです。なかには、受診後、定期的にメンテナンスをしてもらえる歯科医もありますが、全体の2〜3割かと思い...

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