医師が勧めるKindleの使い方・メモ機能で読書記録を楽々作成!

医師が勧めるKindleの使い方・メモ機能で読書記録を楽々作成!

私は、年間200冊程度の本を購入し、読んだ後「これは」と思ったもの100冊程度をA4用紙1枚にまとめるようにしています。そうすることで、本という情報が知恵になることを実感しています。しかし、その作業には結構の労力が伴います。さらに毎年年末には、大量の本を取捨選択して大部分を処分するという作業も伴っています。

これらの作業から解放するために平成30年1月から電子書籍で購入できる本はすべてKindleで購入して読むようになりました。私は、相当の機械音痴ですので、使えるか心配でした。しかし、思った以上に使いこなすことができ、さらに多くのメリットを享受しています。今回の記事では、脳の専門家の立場から、キンドルを勧める理由についてご紹介します。

1.Kindle(キンドル)とは?

一言で言うと電子書籍のことです。もう少し詳しく言うと世界的規模で展開する「Amazon」が提供する電子書籍サービスです。Amazonのこの仕組みを利用して電子書籍を読む為には専用端末やアプリが必要になり、両方の事を指して「Kindle」とも呼んでいます。

1−1.電子書籍のサービス

Kindleでは書店で売られている様々な本を読む事ができます。その中でも私は、漫画、小説、実用書に限ってKindleを利用して読んでいます。多くの本は実際の書籍より安いという特徴があります。

1−2.専用端末とアプリがある

一言で「Kindle」といっても、専用端末と他の端末(AndoridやiOS)にインストールして使用するアプリの2種類があります。

私はKindleをiPadに入れたアプリと専用端末で使い分けています。特に、漫画はiPadで読むようにしています。一方で、小説や実用書は専用端末を使っています。本の内容で使い分けているのです。データは同期されていますので、どの端末を使ってもすべてのコンテンツを読み、管理することができます。

1-3.意外と「編集の重要性」が感じられる

電子書籍は素人でも出版社を通さずに出版することができるシステムです。しかし、編集のクオリティが低いものが多いようです。電子書籍の普及によって、かえって従来の出版社の編集が重要になってくるのかもしれません。

yoshiya-hasegawa-books
これまでの私の本もKindleでお買い求めいただけます

2.電子書籍ならではのメリット

既存の本では実現できにくかった電子書籍ならではのメリットを享受しています。

2-1.すぐに購入できる

講演のレジュメを考えたり、本やブログを書く時にすぐに調べたいことがあります。最近では翌日配達も可能ですが、電子書籍のその場で購入できることのメリットには及びません。

2-2.持ち運びが簡単である

以前は、旅行の際にどの本を持っていこうか迷ったものです。本はかさ張るし、重さもあります。そのため数冊に絞り込む必要がありました。そしてなぜか家に置いてきた本を読みたくなるものでした。電子書籍にはそんな心配はありません。

2-3.本を収納・処分する手間から解放される

実際、私も数百本の映画ソフトを持っていますが、そのほとんどが今ではアマゾンプライムで観ることができます。これからの時代は、所有せずに利用する時代なのです。電子書籍にすれば、そもそも本を収納する必要も、そして処分する手間からも解放されるのです。そして厳選 したものを少し所有すれば良いのです。

Adult man in a jacket and glasses skills in latest media marketing strategies sitting in coworking space
世界中の本をこれ1つだけ持ち運べる点が大きなメリットです

3.Kindleアプリについて

Kindleは専用端末がなくても、アプリを入れることでスマホやiPadで読むことが可能です。これにも良い点、改善したい点があります。


長谷川嘉哉監修の「ブレイングボード®︎」 これ1台で4種類の効果的な運動 詳しくはこちら



当ブログの更新情報を毎週配信 長谷川嘉哉のメールマガジン登録者募集中 詳しくはこちら


3−1.メリット

  • 機械購入の負担がない:あらたに費用をかけて端末を購入する必要がありません。
  • 漫画は読みやすい:漫画は明らかに専用端末より大画面のiPad等が読みやすいです。例えばKindleは6インチですので、今売られている大きめのスマホと同等の画面サイズです。iPad Airは9.7インチ、iPad miniでも7.9インチありますのでその差は歴然です。
Reading On Apple iPad2
画面が大きいほうが良い場合もあります

3−2.デメリット

  • 目が疲れる:スマホやiPadの液晶はバックライトで背面から照射するので、とても目が疲れます。
  • ページがめくりにくい:本のように、次から次へとページをめくる場合、液晶の画面をタッチする方法は結構面倒くさいものです。
  • 電池が消耗しやすい:長時間にわたって使用すると、電池の消耗が気になります。スマホやiPadは本を読む以外にも用途があるためさらに電池を食うことになります。

4.専用端末について

配信されている電子書籍を読む為の専用端末機が販売されています。いろいろ種類があります。私は専門家ではありませんので詳しくはわかりませんが、いちばん安いモデル(7,980円)は値段は魅力なのですが、解像度が少し粗いようです。値段、画質、性能のバランスから考えて、値段もちょうど真ん中の(13,280円)のKindle Paperwhiteを使っています。

4−1.メリット

  • 片手で持てる重さ:重さは僅かに205gです。これは片手で持っても、寝そべって上を向いて読んでも全く苦になりません。(ちなみにiPadは478 g、iPad Miniでも304 gです)
  • ページをめくるのが楽で速い:片手で画面の両サイドのボタンを軽く触れるだけで簡単にページがめくれます。使ってみると、手でめくるよりも早くめくることができるため、本を読む時間も短縮できるようです。
  • 電池が長持ち:1日30分程度の使用であれば、1週間経っても充電の必要がありません。
  • 目が疲れない:専用端末はバックライトで光る仕組みではないため、目が疲れることなく紙の書籍のように読めます。私が専用端末とiPadで使い分けている経験からも、明らかに専用端末の方が目の疲れは少ないです。
616YTvJkSGL._SL1000_
左がiPadで、右がKindle Paperwhite。フロントライトでどのような環境でも見やすいです (C)Amazon

4−2.デメリット

  • 漫画が読みにくい:最近は、漫画用の専用端末が出ましたが、そもそも画面サイズは小さいため、50歳前後で老眼の入った人たちにはかなり見にくいと思います。
  • 図や表が見にくい:専用端末の場合、ズームができないため殆ど内容が分からないケースもあります。
  • 装丁が分かりにくい:本を作る場合、装丁には相当こだわるものです。装丁一つで、ベストセラーになったり、ならなかったりするのです。しかし残念ながら白黒の専用端末では、その装丁をじっくり楽しむことはできません。

5.医師長谷川のお薦め。メモを使いこなそう

実は、最もKindleをお勧めするメリットがメモ機能です。これを使えば、本の中で気になった部分を簡単にA4用紙1枚程度にまとめることができます。そのためには、アマゾンの「メモとハイライトhttp://read.amazon.co.jp/notebook を使いこなしましょう。これはKindle本用のソーシャル読書ポータルサイトです。読書で得た情報を加工することで記憶を定着させることができます。

5-1.簡単に記録でき、整理しやすい

従来、紙の本を読んだ際には気になった個所に、線を引いたり、本の隅を折ったり、付箋をつけていたものです。Kindleでは、メモを付けたい部分を長押ししてからドラッグするだけで、簡単に記録されます。

dementia
マーカーで塗っただけで「覚えたつもり」になっている方はいませんか?

5-2.ポータルサイトでまとめをコピペ

そのあと、「メモとハイライト」http://read.amazon.co.jp/notebook を確認すると、自分がメモしたものがすべて一覧となっているから驚きです。自分の場合は、それらをいったんすべてコピーして、Wordにペーストします。それから改めて取捨選択して、A4用紙1枚程度にまとめ、読書記録として保存します。

5-3.Gmailで自分に送ってデータベース化

過去に読んだ本の内容等が思い出せないことは結構あります。そのため、自分は先ほどの読書記録をGmailで自分宛に送り、読書記録としてデータベース化します。そうすると、題名、著者名があいまいでも検索で探すことができます。もちろん、時間が空いた時に読書記録を読んでいると、短時間で読書した際の記憶が蘇ってきます。これこそが読書を知恵に変えることなのです。

このような一連の流れが、従来本を隅を追ってまとめていた時代に比べ、半分以下の時間でできてしまうのです。これこそがkindleを勧める最大の理由なのです。

Online textbook vector isometric icon
気になった言葉やフレーズをメモしておくことで、さらに世界が深まるのです

6.著者・出版社のメリット

消費者だけではなく、著者や出版社にとってもメリットがあります。

6-1.コストがかからない

紙の原価・印刷・物流という仕組みがないので、コストが下がります。

6-2.印税率が多い

コストが下がる分、著者に払われる印税率が高くなります。但し、どれだけ売れても著者としての勲章、「増刷」がない点が少し寂しいところです。

6-3.在庫管理の必要無し

データファイルなので出版社としては在庫管理の心配は無用になります。ただし、出版社によっては、ミリオンが近くなると印刷だけして在庫だらけにして、「ミリオンセラー」を作ることができなくなりますが…。その点において、今の時代にあったシビアな数値が出るのでしょう。

7.まとめ

  • 大量に本を購入される方にとって、収納・処分の手間からもkindleはお勧めです。
  • 漫画を読まなければ、軽さ・目が疲れない点からもkindleの専用端末がお勧めです。
  • kindleのメモ機能をフル活用して、簡単に読書記録を作ってデータベース化してしまいましょう。
error: Content is protected !!
長谷川嘉哉監修シリーズ