学識経験者って何?

先回、介護申請を受けつける困った市町村窓口についてご紹介しました。
しかし、それ以上に困っているのが介護認定の結果です。
正直、最近はムチャクチャです。
“何でこの人が要支援に下がるの?”
“逆に、なんで介護度2がついたの?”
自分もケアマネも理解できない介護度が続出しています。

ちなみに介護認定は、介護認定審査会で行われます。
調査員が訪問し、心身状況をチェックをした状況調査
及び主治医意見書に基づくコンピュータ判定で一次判定を行います。
その後、
訪問調査の結果の中の「特記事項」、
主治医意見書の意見に記入したものを加味して二次判定が行われます。
この流れの中には2つの問題点があります。
一つ目は、調査員の質です。訪問調査は、多くは地域のケアマネに委託されますが、
仕事量に比し委託料が安すぎるため、
あまり流行っていない質の低いケアマネが、
売上確保のために行っているケースが増えています。
調査票を取り寄せると、
あまりにお粗末な記載であることも多々あります。
二つ目の問題点は、
介護認定審査会は、保健・医療・福祉の学識経験者5名ほどで構成されていますが
そもそも学識経験者というフレーズが曲者です。
通常、我々のような専門医は含まれません。
認知症や脳血管障害の専門外の一般開業医が中心です。
そこに、経験知識も不明な歯科医、看護婦、介護士が加わります。
まさに、学識経験者とはいえない素人集団です。

結果、間違った介護認定が、利用者さんを苦しめます。
従来の介護サービスが受けられずに生活の質が低下するのです。
時に、生命的危険に苛まれることさえあるのです・・
認定結果に納得できない場合は、不服申し立てをすることができますが
これも、多くは棄却されます。
そのため、1-2カ月我慢して、状態が悪化したとして再度変更申請で対応しています。
認定審査会の学識経験者???には
自身のつける介護度がどれだけ重要なことであるのか
もっと、もっと、もっと、もっと、もっと勉強して取り組んでもらいたいものです。


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