介護事業、成功のベンチマーク

2016-05-20

介護事業者は、
家族だけで小さく運営しているケースから、
上場して全国展開しているケースまで様々です。
そのため、
経営者としては、”組織をどのように成長させる”か
頭を悩ますものです。
何しろ、介護保険自体が施行されたのが2000年4月、
ベンチマークとなる成功事例がないのですから・・
最近、
「ゲマインシャフト」と「ゲゼルシャフト」という言葉を知りました。
ゲマインシャフトとは、
地縁・血縁などにより自然発生した社会集団を指し、
ゲゼルシャフトとは、
利害関係に基づいて人為的に作られた社会組織を指します。
人間社会が近代化するとともに、
社会組織は「ゲマインシャフト」から「ゲゼルシャフト」へと変遷していくそうです。

介護事業の経営は、
そのどちらをもバランスよく取り入れる必要がありそうです。
以前、講演を頼まれた介護事業者がありました。
上場を目指しているようでした。
“上場して皆さん幸せになりましょう?”
と合唱していました。
幹部は皆、株を持っているようでしたが、
現場の人間は誰も持っていません。
それでも、
“何となく上場すると良いことがある”と洗脳されている姿が・・
結局、上場はできずに
職員への給与も遅配
最後は、分割されて
吸収されていきました。
ゲゼルシャフトのみをめざし
とん挫したケースでしょう。


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一方で、
家族的な経営で
小規模の利点を生かして
評判のよかった介護事業所。
突然、経営者が死去
その時点で、
運営は困難となり
結局、事業所は閉鎖。
利用者さんもとても困って見えました。
これはゲマインシャフトにシフトしすぎた
ケースでしょう。
介護事業の運営では
ゲゼルシャフトに基軸を置き、
必要に応じてゲマインシャフト的な取組を
する柔軟性が必要なようです

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