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2007年6月4日(月)中日新聞掲載

シワ取り治療十分に注意を


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皆さんはボツリヌス毒素を、筋肉に注射する治療を知っているだろうか。ボツリヌス毒素とは、食中毒を起こす毒素型原因菌である。

当然その使用に際しては、一定の講習を受けた医師のみが許され、適応疾患も「眼瞼(けん)けいれん」「片側顔面けいれん」などに対してのみ認められる。また、副作用として呼吸困難になる可能性もあるので、適応疾患以外の使用は制限されている。

先日、美容整形外科でシワ取り治療後、顔の表情が変わったという症状で患者さんが受診されたが、その治療内容は驚くべきものであった。美容整形の世界では、ボツリヌス毒素がシワ取り目的で使用されているのだ。

使用量も保険診療上では考えられない、高濃度なものであった。インターネットで調べると、多くの施設で行われているようである。

いくら保険外診療とはいえ、このような治療が許されるのであろうか。安易なシワ取り治療としてのボツリヌス毒素治療については、何らかの規制も必要である。患者さんも十分注意されるようお願いしたい。

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