認知症に関すること

こんなケースは“ドクターストップ”・・JR東海列車事故判決:認知症患者の遺族に損害賠償

徘徊したうえ線路内に立ち入り、列車にはねられ死亡した91歳の認知症患者のAさんを専門医の立場で論じます。 Aさんは、84歳で認知症を発症。86歳で要介護度①が認定されています。その後、入院を契機に認知症が悪化、要介護度が②となり、週6回デイサービスを利用。しかし、認知症は進行し、89歳時には、徘徊、介護への抵抗が出現。要介護度も④となる。 このケースは、典型的なアルツハイマー型認知症の経過...

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介護に関わったものが報われません・・JR東海列車事故判決:認知症患者の遺族に損害賠償

平成25年8月9日、“平成19年12月7日、91歳の認知症患者のAさんが、徘徊したうえ線路内に立ち入り列車にはねられ死亡。遺族に約720万円の損害賠償を命ずる”という判決が下りました。この事件は、認知症専門医としてショッキングでした。この判決について、3回にわたってご紹介します。 裁判においては、事案の概要として人物関係が事細かに論じられていました。人物関係といっても、もちろん家族だけです。...

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『タカラジェンヌはなぜ認知症になりにくいのか』&『公務員はなぜ認知症になりやすいのか』・・文芸春秋スペシャル

平成26年1月27日(月)発売の、文芸春秋スペシャル“認知症に勝つ”に6ページほど載せていただいています。人生の中で、有名な文芸春秋の取材を受ける事はとても嬉しいものです。月刊誌でなく季刊誌ですので、これから3か月は店頭に並ぶことを考えるととても光栄です。 さて文芸春秋スペシャル“認知症に勝つ”ですが、なかなか読みごたえのある内容になっています。まず、認知症の介護を経験した方々のエッセイが1...

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本当の認知症専門医の探し方

最近、東京など地元以外での仕事も増えてきました。その際に、『お勧めの認知症の先生を紹介してもらえませんか?』という質問をいただくことがあります。通常の病気であれば、大学病院、もしくは地域の基幹病院をご紹介すれば間違いはありません。しかし、認知症は診察に時間や手間がかかるため、逆に大病院ほど患者さんの期待に応えられないことが多いようです。 【一般的に大病院での認知症の診察の特徴】は以下のようで...

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困った親!?・・前頭側頭葉型認知症〈ピック病〉では?

皆さん、前頭側頭葉型認知症〈ピック病〉を知っていますか?認知症とは、症候群であって原因疾患がいくつかあります。その第1位がアルツハイマー型認知症、第2位が血管性認知症、第3位がレビー小体病、そして第4位が今回紹介する前頭側頭葉型認知症〈ピック病〉で頻度的には認知症全体の5%程です。以前は、65歳以前に発症する初老期認知症の代表と言われていましたが、現在は高齢者でも見られます。 前頭側頭葉型認...

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認知症と車の運転②・・どこまで責任が取れる? 

 車の運転の医学的指導については、我々神経内科医は、てんかん患者さんでの経験があります。20年程前は、医師にてんかん患者さんの運転について、厳しい指導は求められていませんでした。しかし、三重や京都でてんかん患者さんによる重大な交通事故が起こりました。そこで、コントロール不良な患者さんへは、禁止を厳しく指導するように求められるようになりました。今後は、指導が不十分であれば医師にまで責任が問われるかも...

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認知症と車の運転①・・急増する認知症と軽度認知障害(MCI)

認知症の外来をしていて、問題となるのが車の運転です。軽度の認知症の場合、できるだけ社会参加を指導しておきながら、車の運転を禁止することは、全く相反する事になります。しかし、車の事故には被害者ありますので、微力ながら認知症と車の運転については、正しい情報を発信し続けたいと思っています。 最新の厚労省研究班の推計によると、“65歳以上の高齢者のうち認知症の人は15%で約7人に1人、2012年時点...

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75歳以上への金融商品販売規制・・認知症専門医として大賛成です。

平成25年12月16日、高齢者に金融商品を販売する際のトラブルを防ぐため、日本証券業界が定めた統一ルールが施行されました。これまでは、証券各社の自主的な努力に頼っていたようですが、金融商品をめぐるトラブルが絶えなかったようです。証券会社の預かり資産のうち、70歳以上は口座数で全体の約3割、金額ベースで約4割占め、一方で、金融商品の勧誘による苦情・相談は、年間7-8000件であり、70歳以上が相談者...

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すでに老いた人、これから老いる人、すべての人に捧げられる。・・映画「しわ」

認知症は、以前から映画でよく取り上げられています。1973年には有吉佐和子さん原作の映画「恍惚の人」、以前にもブログで紹介した、「きみに読む物語」、「やさしい嘘と贈り物」などです。ただし、以前はあくまで認知症は頻度的にも珍しいというスタンスで映画が撮られていました。見ていてつらいけど、何となく映画の世界でのことと“フィクション的”な感覚でした。しかし、2013年6月の認知症の患者数は462万人。つ...

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感動した! 専門医も納得 『きみに読む物語』

先回紹介したTSUTAYA TVで、素晴らしい映画に出会いました。 映画は、ある療養施設に一人のおばあちゃんがいます。おばあちゃんに、おじいちゃんが物語を読み聞かせてあげています。その物語こそが本編となる部分です。まさに「きみに読む物語」です。この物語が良いのです。舞台はアメリカ南部の小さな町で始まる恋の物語です。  おじいちゃんとおばあちゃんがまた良いのです。おじいちゃんが物語を読み聞かし、そ...

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