認知症に関すること

認知症患者さんは大げさ?

認知症の患者さんに対する処方薬は、多くなる傾向があります。理由は、認知機能が低下してくると“大げさに”になるからです。例えば皆さんが、お腹が痛くなったとします。その時に、過去の記憶を思い出しながら、“これは便が出る前の痛み?”“食べ過ぎた時の痛み?”“お腹の筋肉の痛み?”などと判断します。時に、今まで経験したことがないような激烈な痛みであれば、病院を受診する判断をします。 しかし、認知症患者さん...

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高齢者は5-10歳若返っている!

先回まで75歳以上で介護を必要とする人が29%、高齢者の運転の問題を指摘しました。一方でこんな記事もありました。『日本老年学会は6月12日、65歳以上の高齢者の身体、知的機能や健康状態についての分析結果を発表した。最新の科学データを総合すると、「現在の高齢者は10~20年前に比べて、5~10歳は若返っていると想定される」と評価。』     知的機能については、認知症がなく、健康状態の良い高齢...

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重大事故! 高速道路の逆走

こんな記事がありました。“平成27年6月11日、75歳以上のドライバーを対象に、記憶力や判断力を測る「認知機能検査」の強化を柱とした改正道路交通法が11日、衆院本会議で可決、成立した。免許更新時などの同検査で認知症の恐れがあると判定された人に医師の診察を義務付ける内容で、早期発見による事故防止が目的だ。免許取り消しが急増する可能性もあり、高齢者の移動手段の確保が課題になりそうだ。” 今回の改...

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認知症は鼻でも診察できる

アルツハイマー型認知症では、物忘れのような“記憶障害”よりも先に”嗅覚障害”が先に現れることがあります。患者さんを診ていると、臭覚が鈍くなっている印象があります。においがわからなくなってしまうことで、食べ物の好みが、まったく変わってしまう患者さんも見えます。今までは嫌いと言っていたものを平気で食べる方さえいるのです。 それ以外にも、患者さん自身が相当の悪臭を発していても平気な姿を見ることもありま...

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認知症になっても何とかなる社会を

 認知症の進行予防には、他人とのコミュニケーションがとても大事です。我々が気にすることに、『1日に何人の方と朝の挨拶をしますか?』というものがあります。一人暮らしでは、殆ど誰とも挨拶をしないということさえあるのです。そんな生活をしている方であれば、入所をお薦めすることもあります。特にグループホームは、軽度の認知症の方でも入ることができるためお薦めです。私の経験では、殆どの患者さんが入所により改善さ...

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聴く力・・子供の知らない親の姿を知る機会

先回ご紹介した“株式会社こころみ”さんの「つながりプラス」のサービスはとても優れたものです。しかし、一つ難点があります。多くの子供さんは、このサービスを使いたいのですが、親御さんが拒否されることが多いのです。そんな時には、もう一つのサービスがあります。これが“親の雑誌”です。これは、自叙伝ほど大げさでない、家族だけのための雑誌です。多くの親御さんは、自叙伝は拒否されるのですが、簡単な雑誌程度なら比...

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故郷に親御さんを残して働いている方へのお薦めのサービスです

認知症の講演でよく質問されることがあります。『故郷にいる、両親のことがとても心配です。夫婦二人、もしくは一人暮らしなので認知症になっても早期に気が付くことができません。何か良い手はありませんか?』 これは、故郷に親御さんを残して都会で働いている方々の共通の思いではないでしょうか?そんな不安に応えるべくサービスをご紹介します。 2013年6月に設立された“株式会社こころみ”さんのサービスです。...

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嫉妬妄想・・昔の悪行を白状してはいけない

先回は妄想の中でも被害妄想を紹介しました。今回は、被害妄想についで頻度が高い嫉妬妄想を紹介します。具体的には、患者さんが配偶者の浮気を疑うものです。ご主人にこの症状が出ると、奥さんは買い物にも行けません。30分買い物に行っただけでも、「どこで男と会っていた!」と真剣に怒るのです。はたから見れば、80歳を超えた夫婦が?と思うのですが、当事者である奥さんのストレスは大変です。どこにも出かけられないので...

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物盗られ妄想・・介護の勲章

認知症には、中核症状と周辺症状があります。中核症状は物忘れが中心で、同じ話や質問を繰り返すため、ご家族にストレスがかかります。しかし、“実害”はあまりありません。 認知症がさらに進行すると、幻覚や被害妄想が出現します。被害妄想でもっともみられるのが、『あんた私のお金取ったでしょう!」といった物盗られ妄想です。周囲の人達が、患者さんの言葉を真に受けてしまえば、まさに“実害”が発生します。もちろ...

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家族の関心に勝る良薬はないが、“ぽっと出症候群”が介護現場を疲弊させる

『先生、認知症の進行を止めるために私達家族ができることはありませんか?』、必死なご家族から聞かれることがあります。当院には、1時間以上かけて通院される患者さんが結構見えます。通常内科系のクリニックの場合、半径500mが診療圏と言われています。当院では、時に100㎞離れた場所から通院いただけるケースもあり感謝です。特に土曜日などは遠方からの患者さんで賑わいます。特にその日は、お供される家族が多いため...

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