写真は語る・・昔からボケていたわけではない

2014-09-03

グループホームでは、毎日いろいろなことが起こります。女性入居者さんが、室内で放尿。ときには尿が便になるときもあります。さらに自分の部屋ならまだしも、他人の部屋に入っての放尿もあるから困ったものです。入居者さん同士は、傍で聞いていると会話になっていなくても、当人同士はそれなりにコミュニケーションが取れているようです。

それでも、入居者さん同士の喧嘩もあれば、時にはいじめもあります。逆に、女性同士でも姉妹のように仲良く、1日中べったりの方も見えます。当たり前ですが、男女であれば、恋愛感情に発展することもあります。

認知症が進行してグループホームの入居を決意するには、ご家族は覚悟が必要です。しかし、入居は悪いことばかりではありません。グループホームの基本は残存機能を生かすことです。朝起きてから挨拶だけでも自宅にいる何倍もの人と交わしますから、刺激になります。掃除、洗濯、料理もできる方には手伝ってもらいます。多くの入居者さんは、少し援助があれば、いろいろな手伝いができるものです。しかし自宅では、手伝ってもらうと、時間と手間がかかるため殆ど家事にかかわることはできません。そのため入居すると、とても生き生きとされる方が見られます。やはり、人は幾つになっても誰かの役に立つことが喜びなのでしょう。


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多くの介護施設では、認知症患者さん達に接することに慣れが生じてきます。そのため若い介護者が、人生の先輩である入居者さんに対して、失礼な接し方をしてしまうこともあります。そのため、当グループでは、若いころの写真を部屋に飾ってもらうようにしています。もちろん入居者さんのためであるのですが、それ以上にスタッフに好影響をもたらします。今は、認知症になっていますが、もともとは普通に日常生活を営んでいたのです。何気ない若いころの写真が、そんな当たり前のことを思い出させてくれるのです。

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