身体が硬いと認知症になりやすい? 専門医が理由を解説【対応策も】

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若い人でも身体が硬い人はたくさんいます。ときに、「硬さ自慢」をしている人さえいます。しかし身体が硬いことは、あまり褒められたものではなくデメリットもたくさんあります。ときに認知症の原因にさえなるといえるのです。今回の記事では、認知症専門医の長谷川嘉哉が、身体の柔軟性と認知症との関係を、また年齢を経てからでもできる柔軟性向上の方法をご紹介します。

1.身体が硬いとは?

People exercising at fitness gym

体が硬いことにはデメリットが多いです

我々は、何気なく「身体が硬い」という言葉を使います。医学的には、以下のような状態を意味します。

1-1.筋肉が硬くなる

筋肉自体が硬くなることを言います。人によっては、「自分は生まれつき身体が硬い!」とおっしゃる方がいます。しかし、赤ん坊の身体は、とても柔らかいものです。筋肉が硬くなるのは、その後の生活習慣によるのです。

1-2.腱、靭帯が硬い

身体が硬いを意味するのは筋肉以外にも、付属の腱や靭帯が硬くなることも意味します。ちなみに、腱や靭帯は混在して使われていますがて、以下のように定義されます。

  • 腱:筋肉の両端が骨につく、その部分を「腱」とよびます。筋と腱は一体です。
  • 靭帯:骨の端と端を合わせたものが関節です。関節は、関節包というとても弱い組織でできた袋で囲まれています。そのため、靭帯という強い組織によって関節包を囲んでいます。

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筋肉・腱・靭帯の違い

1-3.動きが硬い

身体が硬いという言葉の中に、動きが硬い、言い換えれば動きがスムーズでないことも差します。何となく、ぎこちない動きを意味します。これには、神経と筋肉の協調運動が関係しており、脳の指示通りに手足や体幹がスムーズに動かないと、動きが硬くなるのです。

2.原因は運動不足が大きい

年を取るから、身体が硬くなると思われがちですが、高齢者の方でも身体が柔らかい方はたくさんいらっしゃいます。身体が硬くなる原因は、一言で言えば、「運動不足」です。

筋肉は、運動することで血流も良くなり、柔軟性を保つことができます。しかし、運動不足によって筋肉が衰えると、毛細血管が減り、血液が届かなくなり、筋肉が硬くなるのです。

また、筋肉や靭帯は、可動域の限界まで使うことで柔軟性が高まります。しかし、普通の生活をしていれば、可動域限界まで使うこともありません。結果として、筋肉だけでなく靭帯までも硬くなるのです。

3.身体が硬くなるデメリットは

身体が硬くなるとは、医学的にも以下のようなデメリットが生じます。

3-1.ケガをしやすくなる

怪我は、関節や筋肉が過剰に負荷がかかった時におこります。身体が柔らかい人は身体中にクッションがあるといえます。そのため過剰な負荷がかかっても、クッションが衝撃を吸収するため怪我をしにくくなります。

3-2.疲れやすい

筋肉が硬くなると、血流が悪くなり、リンパの流れも悪くなってしまいます。そうなると、身体は「疲れた」と感じ、硬い状態がつづくと「疲れが取れない」と感じるのです。多くの方々が、マッサージを受けると、疲れが取れたと感じるのは、筋肉の血流やリンパの流れが良くなったためです。

3-3.姿勢が悪くなる

身体が硬いと、背筋が伸びた姿勢を維持することができなくなります。結果、身体の筋肉のバランスが悪くなり、姿勢が悪くなるのです。姿勢が悪くなると、見た目も年を取った印象を持たれてしまうのです。

4.身体が硬いと認知症になりやすいとは?

Lonely old asian patient on patient bed in hospital

ちょっとしたことから認知症が発症します

実は、そんな身体が硬いことが認知症にもつながる可能性があるのです。

4-1.運動不足が認知症を発症させる

そもそも、身体が硬くなっていることは、運動不足を意味します。最近の研究では、運動により記憶を司る海馬の神経細胞が再生されることが分かっています。身体が硬くなるような、運動が不足しがちな生活習慣は認知症の危険因子になるのです。

4-2.認知症のきっかけはケガによる入院

転倒などのケガをきっかけに、入院・長期安静により認知症を発症することが多々あります。常日頃から、身体を柔らかくしておきケガを予防することが認知症予防につながるのです。

4-3.疲れ知らずで社会参加

認知症を予防するには、社会参加が大事です。しかし、「疲れ」が原因となって、引きこもりがちになる方もいらっしゃいます。身体を柔らかくすることは、疲れ知らずで積極的な社会参加につながるのです。

4-4.姿勢が良くなり、酸素をたくさん取り込める

年齢を問わず、元気な方は背筋が伸びて姿勢が良いものです。姿勢が良いことの最大のメリットは、呼吸によりしっかりと酸素が吸えることです。酸素を深く取り入れることは、認知症予防につながるのです。

5.身体を柔らかくするには

身体を柔らかくするにはどうすれば、良いでしょうか?

5-1.定期的な有酸素運動

まずは、有酸素運動を定期的に行いましょう。走る必要はありません。30分程度の散歩を、週に1〜2回から習慣化しましょう。

5-2.ストレッチ

毎日の、ストレッチは習慣化してしまいましょう。入浴後の、就寝前に行うと睡眠の質が良くなります。また起床時に、行うと、頭がすっきりして勉強や仕事にもスムーズに取り組めます。

ちなみに、私は毎朝、「真向法」で全身のストレッチを行っています。おかげで、べたっと開脚も可能です。真向法については、以下の記事も参考になさってください。

真向法(まっこうほう)で、肩こり改善!

5-3.ヨガ、鍼灸もおすすめ

ゆっくりとした呼吸で、関節の可動域を伸ばすヨガは、身体を柔らかくするだけでなくリラックス効果も抜群です。また、私が12年以上定期的に通っている鍼灸も、同様の効果が見られます。

ヨガと鍼灸、どちらもお勧めですが、ご自身が試してみて心地よいものを選んでください。

6.ブレイングボードもおすすめ

なかなか、運動もストレッチも習慣化できない方には、ブレイングループが開発した「ブレイングボード®」もお勧めです。

ブレイングボードの「ブレイング®」とは、脳を意味するブレインとトレーニングを組み合わせた言葉です。「ブレイングボード®」の上で運動するだけで、「有酸素運動」「筋力トレーニング」「柔軟性向上」「バランス性向上」の4つの運動が一度にできます。

例えばブレイングボード®の上で膝の屈伸運動を行います。手で摑む場所を膝、ふくらはぎ、足首へと動かしていくことで、全身のストレッチになります。ブレイングボード®に乗る前は手が床につかなかった方も、運動をしてから降りると、あら不思議! 手が床につくように改善されるのです。

以下の動画にて、ブレイングボード®の使い方をご紹介しています。

ブレイングボード®は以下のサイトからご購入いただけます。

一般社団法人ブレイング ブレイングボード®販売ページ

7.まとめ

  • 身体が柔らかいことには、多くのメリットがあります。
  • 身体を柔らかくすることが認知症の予防にさえつながるのです。
  • 身体を柔らかくするために、運動やストレッチがお勧めですが手軽に「ブレイングボード®」もお勧めです。
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