変わりゆく女性差別問題・映画、ドラマ、本を参考にこれからを予想

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Group of woman using holographic interface.

私は、3人姉妹の父親です。息子はいません。正直、娘を持つまでは男女差別や男尊女卑などについて深く考えたこともありませんでした。しかし、3人姉妹の将来を考えると無関心ではいられません。同じように努力しても、性別が異なることで差別を受けるなど、とても悲しいことです。

しかし、外来をやっていても、80歳前後の男女の関係、60歳前後の男女の関係、40歳前後の男女の関係は、明らかに変わってきています。今日、明日に変わることはなくても、必ず世の中は良い方向に変わるようです。今回の記事では、最近何気なく見た映画、本、ドラマをご紹介しながら、これからの時代、男女協力できる未来について考察をしてみます。

1.外来における年代別男女の関係

外来をやっていると、世代ごとに男女の関係の違いを感じます。

1-1.80歳前後の男女の関係

特に80歳を超えた男女の関係は、一言で「男尊女卑」です。男性は、同性から見ても信じられないほど我儘で、そのくせ奥さんへの依存度が半端ありません。それ以上に、そんな理不尽なご主人に尽くす女性の姿も理解に苦しむものです。夫婦間で納得できていれば良いのですが、いったん女性が先に亡くなると、残った男性への対応に周囲は苦しみます。こちらの記事も参考になさってください。

何もできないのに威張る!困った80歳代男性の対処法

1-2.60歳前後の男女の関係

これは私たちの世代です。この世代は、頭ではかなり「男女平等」を理解しています。男性も、世間的には、女性への理解を示します。しかし、いったん家庭に入ると「家事は女性任せ」の方が多いようです。女性からすると、「口だけで何もできない男性」と思われているようです。ただし、頭では分かっているので、退職等の機会を機に、家庭内で自立する男性も多いようです。

1-3.40歳前後の男女の関係

この世代は、女性が仕事を持っている率が高くなります。そのため、男性が家事に参加しないことはあり得ません。当たり前に男性も家事を行いますし、そもそも「男性が家事をすること」をいちいち主張しません。通帳もそれそれが管理して、家計費は出し合って生活されている夫婦も増えています。まさに夫婦それぞれが、家庭的にも、経済的にも自立しているようです。

2.映画「ビリーブ 未来への大逆転」の世界は

Female Judge Holding Gavel And Book Against Shelves

アメリカの女性法律家のお話です

この映画を観るまでは、自由の国アメリカには、男女差別などはなかったのだと誤解していました。しかしたかだか50年前の状況はだいぶ違っていたようです。

2-1.アメリカも少し前は男女差別!

映画の最初は、「1956年当時、名門ハーバード法科大学院500人の生徒のうち女性は9人で、女子トイレすらありませんでした。」というフレーズから始まります。そして、主人公は、首席で卒業したにも拘わらず、女性であったため法律事務所での職を得ることが出来なかったのです。

2-2.男性の性差別を突破口に

この映画は、男女差別の突破口に、男性の性差別を使った点が、とても面白いものでした。通常なら、女性の権利を主張することを考えるのですが、「働きながら母親を介護するために、介護士を雇うことにしたが、未婚の男性である理由で所得控除が受けられなかった男性の性差別」を是正する前例で、法律における女性の性差別の是正を実現したのです。

2-3.史上初の男女平等裁判に挑んだ実話

この映画は実話であり、主人公のルース・ベイダー・ギンズバーグは、アメリカでは「RBG」の愛称をもつ現役の連邦最高裁判事です。RBGは彼女の名前の頭文字をとった愛称です。この映画で描かれる男女平等問題をライフワークとしてきた彼女は、アメリカで最も尊敬される女性の1人なっています。

3.小説「82年生まれ、キム・ジヨン」にみる韓国の男女差別

アメリカに比べ、韓国の男女差別は現在進行形のようです。33歳の主婦の半生を通じ、韓国における男女差別による不平等や苦悩を描いた『82年生まれ、キム・ジヨン』を読みました。あまりの男女差別に悲しくなるほどでした。多くの方の共感を得たため、韓国でミリオンセラーになったそうです。

4.テレビ小説「なつぞら」のケース

令和元年8月現在のNHKの朝のテレビ小説「なつぞら」は、1937年(昭和12年)生まれの主人公が、アニメータとして昭和30年代から活躍している姿を描いています。社会的理解や整備のない時代の子育てと仕事の両立に悩む姿が描かれています。当時は、主人公のように子供を産んで職場復帰する女性は珍しかったようです。

女性差別とは関係ないのですが、テレビ小説「なつぞら」の主人公は戦争孤児です。そのためなのか、1960年代から1970年代にかけて誕生した『タイガーマスク』『昆虫物語 みなしごハッチ』『あしたのジョー』などの名作は孤児を主人公が多かったそうです。

5.医学部入試問題

Junior high school students studying at cram school

私立大医学部入試において女性の合格率が厳しくなるという事件がありました

日本の「男女差別」はかなり解消されているのかと思っていたら、大学の医学部ではとんでもない女性差別が起こっていました。これは、医学部を目指す子供をもつ親にとってはショックでした。

5-1.医学部入試における女性差別問題

何と日本の医学部の入学試験に女性差別があったのです。東京医科大学をはじめ、女子合格者を減らすための操作が行われていたのです。文部科学省の訪問調査が行われ、複数の医学部で性別で合格の取り扱いに差があったのです。つまり男女比に偏りがある医学部は、何か操作をしていると疑われてもやむを得ないのです。但し、私立の医学部には女性差別にも、補欠合格の不透明性の問題が残っています。以下の記事を参考になさってください。

私立大医学部合格の謎・補欠合格制度の不透明性を解説!

5-2.それでも女医さんは増えている

確かに、入試において女性が差別されています。しかし、現実には女医さんは増えています。日本の女性医師は2016年時点で6万7493人。 全医師に占める割合は21.1%。10%にも満たなかった1970年代からは大きく伸びているのです。差別があっても、確実に数を増やしている女医さんたちの努力には敬意を表したいものです。ちなみに、次女の通う医学部では、女性の方が男性より多いそうです。

5-3.環境整備が男性医師も救う

医師の労働環境の劣悪さは吉本興業以上です。そのため、女性医師が結婚して子育てができるような環境を作ることが第一です。劣悪な環境で女性医師が働けないから、医学部入試で女性差別を行うことは論外です。男性医師でも、劣悪な環境での労働は許されないのです。劣悪な環境を改善することこそが、第一に手をつける事なのです。

6.男女共同の時代

歴史を振り返ると、人間の考え方や習慣は必ず良い方向に向かいます。男女の関係も、歴史を重ねれば必ず良い方向に変わるようです。映画ビリーブにもあるように、アメリカでさえ50年かけて今の状況に変わったのです。日本でも世代が変わるごとに、改善されてきているのです。

日本では、これからの時代においては人口減により、男女とも働くことが社会的要請となります。その結果、男女とも、経済的にも家庭的にも自律する時代がやってくるのです。男女が、どちらかに依存するのではなく、それぞれが社会人として自立するのです。これこそが、大人の社会です。

7.まとめ

  • 最近、映画、ドラマ、本で、男女の関係について描かれているものが増えています。
  • 歴史的にも、人間の考え方や習慣は必ず良い方向に向かいます。
  • 男女の関係も、どちらかに依存するのではなく、それぞれが社会人として自立する時代が予想されます。
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