脱・非正規雇用〜貧困女子!正規雇用されやすく老後も安心な仕事とは

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girl having trouble and getting depression illness

最近、話題の本を2冊読みました。1冊目は、直木賞候補になった「平場の月(朝倉かすみ著)」。もう一冊は、芥川賞の「紫のスカートの女(今村夏子著)」です。いずれも内容は面白く、一気読みでした。しかし、「平場の月」では、非正規雇用で年収200万円の女性が大腸がんに罹ってしまう。「紫のスカートの女」では、主人公を観察する登場人物がアパートを追い出されてしまいます。いずれも、時代の反映なのか、いわゆる「貧困女子」が描かれています。

今回の記事では、FP資格をもつ専門医の長谷川嘉哉が、貧困女子から脱して、正規雇用されやすく、老後も安心な一職種をお勧めします。

1.貧困女子とは?

Woman watching from a pedestrian overpass

就職はしたものの将来が見えない非正規雇用に悩む女性は多いです

貧困女子とは、一見すると、普通に生活しているように見える女性が、実は貧困に喘いでいて、最低限の生活すら営めないという状態の人たちを言います。

1-1.非正規雇用

貧困女子の多くは、非正規雇用です。国税庁の平成27年分民間給与実態統計調査によると、非正規雇用の女性の平均年収は147万2,000円です。ここから、税金や健康保険料、年金などを引くと、手取りは120万円以下になります。

1-2.単身

女性が非正規雇用で収入が少なくても結婚していれば、扶養を受けることができます。しかし、最近では初婚年齢も高くなり、生涯未婚率も上がっています。非正規雇用で働いている女性の中で、結婚していない独身者は、貧困女子になりやすいのです。

1-3.年金も不十分

非正規雇用の女性は、年金も未加入であったり、加入していも掛け金が僅かです。そのため、現在の貧困状況が、高齢になっても継続される可能性が高くなります。

2.貧困は女子だけでない

Older man watching television

まだ働けるのに、年金を使ってしまうだけの単身者もいます

ちなみに、貧困は女子だけの問題ではありません。

2-1.貧困男子

正規雇用率は男性は78.8%、女性は44.7%です。つまり男性でもあっても20%以上の非正規社員であれば女子同様に貧困に陥る可能性があるのです。さらに、当初は正規雇用にあっても労働環境の劣悪さで転職を繰り返していくうちに、非正規雇用になるケースも見られます。

2-2.高齢者単身世帯も

じつは、貧困の問題は、高齢になるほどさらに顕著になります。なんと65歳以上の「高齢者世帯」の貧困率は27.0%。特に単独世帯では、女性が56.2%、男性が36.4%が貧困なのです。

*貧困率:所得が国民の「平均値」の半分に満たない人の割合。

3.おすすめの仕事「介護職」の魅力とは

非正規雇用に伴う、貧困に苦しむ人たちに是非ともお勧めしたい仕事が介護職です。以下に魅力をご紹介します。

3-1.学歴不問!経験を積んでのし上がられる

介護職には、学歴は不要です。大卒であろうが、中卒であろうが関係ありません。学歴に関係なく、経験を積んで、介護福祉士やケアマネージャーの資格取得が可能です。実際、当グループでも中卒で介護福祉士の資格を取得したり、未経験のパートからケアマネになったスタッフもたくさんいます。

3-2.経験不問 働いた年数がスキルとして評価される

経験も不問です。他の職種では、非正規雇用で何年働いても、スキルにはなりません。しかし介護職では、働いた年数がそのまま実績になります。仮に事業所が変わったとしても働いた年数がスキルとして評価される業界なのです。

3-3.正規雇用

多くの事業所で人手不足です。やる気さえあれば、多くは正規雇用されます。事業所によっては、数か月は非正規雇用で様子を見るケースもありますが、継続して働けば正規雇用となります。ただし、中には人件費抑制のため、非正規雇用で働かせようとする事業所もありますが、そんな事業所は避けましょう。

3-4.高齢でも働ける

現在でも介護の現場では高齢の方々が頑張ってくれています。もちろん、若い時の同様の働き方は無理でも、体力に合わせた仕事は可能です。65歳を超えていれば、年金に上積みするような働き方になります。実際、現場では65歳以上はもちろん、70歳を超えても働いてくれているスタッフもいらっしゃいます。

3-5.やりがいがある

介護職は、仕事をしてお金をいただきながら、感謝もされる「やりがい」のある仕事です。今の時代、あまり「やりがい」を前面に出すと、「やりがい搾取」と言われてしまいます。しかし現実に仕事をして、感謝されることは本当に心地よいものです。

*やりがい搾取:経営者が支払うべき賃金や手当の代わりに、労働者に「やりがい」を強く意識させることにより、本来支払うべき賃金の支払いを免れる行為。

4.仕事の選び方

これだけのメリットがあっても、介護職に抵抗がある方もあいらっしゃるかもしれません。これは、「自分に合った仕事を探しなさい」といった学校教育も一因かもしれません。

しかし今の厳しい時代、仕事は需要と供給で考えるべきではないでしょうか? 介護職以外では、AIも導入され正規雇用はどんどん減っていきます。その中で、逆に超高齢化時代を迎え、介護事業では正規雇用の求人で溢れています。

介護職は、人を選びません。働く人自身の考え方を変えることで介護職は誰でも従事することができるのです。

5.チャンスが大きい人とは

現状の介護職環境では以下のような方が活躍のチャンスがあると言えます。

1.40歳過ぎ無資格の子育て経験者

現在40歳を過ぎて無資格の女性が、正規雇用で働くことは相当困難です。しかし、介護現場では、子育てを終えた40歳過ぎの女性は、とても評判が良いものです。私のグループホームでは調理もするため、40歳を超えた女性の働きぶりにはとても助かっています。

2.男性も活躍できる

介護現場では、男性スタッフを渇望しています。男性の平均寿命81歳に対して、女性は87歳。つまり、介護を受ける人たちには女性が多いのです。いくつになっても、人間は異性が好きなものです。

それだけでなく、男性には、介護だけでなくマネジメントも期待されます。確かに、就職して数年の給与は低いかもしれませんが、現場の責任者、さらには管理責任者にまでなれば、結構給与も良くなります。

5.ブラック事業所を避ける方法

こんなお勧めな介護事業所ですが、ブラック事業所があることも事実です。以下を確認してから就業してください。なお、詳しくは、以下の記事も参考になさってください。

介護職・働き方改革を機に、劣悪でない良質な事業所で働こう

5-1.処遇改善金を取得している事業所を選ぼう

処遇改善金とは、介護職の賃金を上げるためのお金を支給する制度です。自治体が介護報酬に「給料の上乗せ費用」を追加支給し、受け取った事業所では介護職員へ給料として支給する制度です。しかし、「処遇改善金」は全体のうち64.9%の事業所しか取得していません。残りの、処遇改善金を取得していない3割強の事業所を選んではいけないと言えるのです。

5-2.お勧めは、地域に密着する医療法人・社会福祉法人

介護事業所は大きく、医療法人系と社会福祉法人系とその他の3つに分けられます。医療法人系と社会福祉法人系は、グループ化され、人も資金力も豊富です。地域に密着する医療法人・社会福祉法人は中小企業が経営する会社に比べ、働く条件は良くなる傾向があります。

5-3.全国展開の大手は、理論上不利なためお勧めでない

通常、製造業であれば生産量が増えるほどコストは下がります。しかし、介護事業は、組織が大きくなればなるほど、収益を生まない間接人員が増えてきます。そのため、全国展開の介護事業所の給与水準は、理論的にも低くなるのです。

今回、長谷川が読んだ2冊は以下の通りです。興味がありましたらご一読をお勧めいたします。

6.まとめ

  • 貧困女子が、評判の小説の中でも普通に描かれるようになっています。
  • 貧困から脱するためには、長く働けて、正規雇用が期待できる介護職がお勧めです。
  • 介護職を選ぶ場合は、地域に密着する医療法人・社会福祉法人グループがお勧めです。
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