講演実績・マスコミ記事掲載実績

2008年4月26日(土)岐阜新聞掲載

素描 ピンピンコロリを目指して


media15.gif

人の死は真夜中という印象が強いようであるが、実際は在宅で亡くなる人は、昼間、夜間、早朝の3つの時間帯に同じ確率で起こる。

真夜中の場合、精神的、肉体的にきつい事もある。病院で亡くなる場合に比べ、自宅で最期を迎える場合は、ドラマのように多くの家族に見守られ安らか に亡くなられることが多い。そして死を宣告すると、ご家族も一緒に身体を拭き、死後処置を行い、故人のお気に入りの服を着ていただく。女性の場合は、死化 粧も行う。結構、皆で盛り上がるものである。お孫さんや曾孫さんがいる場合は、一緒に参加いただく。初めて、死に触れる彼らの驚きが伝わってくる。人の死 はゲームのようにリセットできないという自覚が芽生えるようである。人間の最後の務めは、「残った人間に、自分の死を見せること」ではないだろうか?

ご家族の在宅で看取れた満足感を眼にすると、疲れも充実したものとなる。我々の仕事は、経済的報酬以上のものをご家族から頂いているのだと強く感じる。

できるだけ最後まで自分のことは自分で行い、最期はコロリ。長野県を中心にこのような死に方を「ピンピンコロリ」と呼んでいる。しかし、何もせずに ピンピンコロリの実現は難しい。今回紹介させていただいた、脳リハビリ、パワーリハビリを使っていつまでもピンピンしていただき、できるだけ自宅で過ごし ていただきたい。そして最期は、自宅でコロリ。

当グループでは「ピンピンコロリ」実現のために、利用者の潜在的な要望に対して、新たな需要を創造し続けていきたいと考えている。

>>一覧にもどる