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2010年3月29日(月) 中日新聞掲載
保険証の提示 仕組み理解を
開業する前、病院に受診するたびに健康保険証の提示を求められ煩わしく感じたものだ。
開業してからも患者さんの中には毎月保険証の提示を求められ、けげんな顔をされる方もいる。
保険証の内容に変更のない方にとっては理解できないことかもしれない。
現在、転職などにより保険証が変わることは珍しくない。
その中に資格を喪失した保険証を返還せずに使用する患者さんがいる。
その場合、医療機関から提出されたレセプト(診療報酬明細書)は支払基金のチェック後に返される。
患者さんが転居され、連絡がつかないと医療費をもらえないことになる。
支払基金のチェック作業も膨大なものとなっており、本来の医療行為の内容チェックに手が回らない状況である。
そのため医療機関は健康保険証の確認の徹底を求められている。
患者さんはいま一度、国民皆保険の仕組みを理解していただき、受診の際の協力をお願いしたいものである。
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