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2010年10月10日(日) 中日新聞掲載
老老介護避け家族が支援を
最近、家庭の事情などにより高齢者が高齢者の介護をせざるを得ない〝老老介護〟の方からよく聞く言葉がある。「子どもや家族に迷惑をかけたくない」である。
核家族化が進んだ現在、理解できなくもない。しかし、医療や介護サービスを提供する際、高齢者以外の介護力も不可欠である。
どこまで在宅介護が維持できるのか。限界になれば施設入所を検討するのか。高齢者だけでは決断・契約できない場合も多い。
その際はどうしても、子どもさんやほかのご家族の支援を受ける必要がある。それさえも拒まれると、当の高齢者もサービスを提供する側も対応に苦慮することになる。
昔は「世間さまには迷惑をかけないように」と言われたものである。言い方を変えれば「迷惑をかけるのが家族」である。
皆さんにそんな考えを少しでも持っていただけると、医療・介護を提供する側も助かるものである。
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