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2011年3月12日(土) 中日新聞掲載

  

雑用多い医師 負担の軽減を.JPG

 

 

  

昨年末、私は、医師の不養生で初めて入院をした。二十二年間の医師としての経験の中で始めて患者さんの立場を知り、とても勉強になった。

退院後、入院証明書と休業証明書の申請を行うために合計四通の診断書が必要となった。忙しい主治医に四通も頼むのはとても申し訳ない思いであった。

 しかし、その診断書を見ると、住所・氏名・生年月日・病名・経過・入院期間・休業期間など、ほぼ同じ内容である。それなのに保険会社ごとに形式が異なり、四通も依頼する必要があるのである。

保険会社の様式でなく、病院独自の形式による入院証明書と休業証明書を出すことはできないのであろうか。そうすれば、今回のケースも一枚作成すれば事足りる。

 医師不足が叫ばれる中、医師は診療以外に多くの雑用をこなしている。その中で、診断書作成の負担は大きいものである。病院と保険会社の協力で、負担を減らす努力が必要であると感じた。  

 

 

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