認知症とは

認知症の予防と対策

認知症になりたくない。多くの方々が望まれていることである。どうすれば認知症にならずに済むのであろうか?

認知症の原因には大きくアルツハイマー型老年痴呆と血管性認知症に分けられる。

アルツハイマー型老年痴呆は、「脳の廃用」が原因という考え方がある。身体と同じく使わないために機能が低下するわけである。このタイプの認知症は、過去の生き様が反映されるようである。長年、仕事一筋で過ごし、退職と同時に認知症が進行するケースは多い。また人のストレスの中では、配偶者の死が最大であるため、これが契機となるケースも多い。
これらを防ぐには、仕事以外の社会と交わりを持ち、人との出会いを大切にする事ではないだろうか?講演会の際にも申し上げるが「自主的にもしくは誘われて参加されている人は、一つハードルをクリアしている。理由をつけて参加しない人達が問題です。理由をつけず、とりあえず参加する気持ちが大事です。」

一方、血管性認知症の予防は、脳出血や脳梗塞といった脳血管疾患を予防する事である。その為には、高血圧、糖尿病、脂質代謝異常といった生活習慣病の予防が重要となる。予防には、生活習慣を改善する必要がある。
「生活習慣を変えてみませんか?」「なかなか難しいです」毎日、外来で繰り返されている言葉である。習慣を変えてみる。実は、アルツハイマー型老年痴呆の予防にも通じるものである。理解するだけでなく、実践が重要である。実践継続するためには、難しく考えずに成功体験を想像してワクワクしながら取りくむことが重要ではないだろうか?

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